「光ちゃん、これやってみない?」で堂本光一が見せる可愛さと普段とのギャップ
プライベートな感じを出したかった
この〝旧知のスタッフ〟こそ、番組の面白さを握るポイント。そのことは、タイトル「光ちゃん、これやってみない?」にも表れている。
「光一くんはどちらかというと、巻き込まれ型なんですよね。昔から、僕が、光ちゃん、これやってみない? どう? どう?って聞くと、どうやら光一くんの中には、〝三枝さん、どうせこうしたいんでしょ?〟っていうのがあるみたいで、分かった、分かったって。だから今回、それをそのままタイトルにしました(笑)。考えたのは僕ですけど、〝それでええわ〟と最終決定をしたのは光一くんです(笑)。ちなみにタイトルコールも、やっぱり自分の番組だから自分で言わないとってことで、〝光ちゃん、これ言ってみない?〟って(笑)。とりあえず言ってみようかと促して、言ってもらったんです。ただ、第1回の放送で僕が出るのは想定外でした。本当は別に司会の方を立てようと思っていたのですが、光一くんが〝三枝さんでええやん”と言うので出ることになったんです。とはいえスタッフなので、番組の中では〝光一さん〟と呼ぶつもりだったんですけど、それも光一くんが、そんなのもええからって。昔からの人たちと久しぶりに一緒に遊んでる感じがいいというのが彼の意向だったので、呼び方も普段通りだし、昔話をする場面も結構あります。そういう意味でもプライベートな感じを出したかったので、頭にGoPro(頭に着けるカメラ)を着けることにしたんです」
番組では、三枝氏からのむちゃぶりに翻弄される光一が印象的だ。三枝氏からすると、それにはこんな意図があったという。
「最初はやっぱり、光一くんからも、自分は剛くんがやっていたこととは全然違うことをやるべきだろうっていう意識をすごく感じて。それもあって、今回のようなバラエティー寄りの内容になった部分もあるのですが、実は僕らがくだらないことを渡すことで、光一くんの知られざる一面が見えるというか。普段表に出ている光一くんは、器用だし、頭の回転も速いし、もちろん、今回の番組でもそういうところはあるんですけど、他と違うのは、効率を重んじる男に、最も非効率的なことをやらせてるっていう(笑)。そういう意味では、〝堂本光一の素〟が見られる番組になってるんじゃないかなと思います」
取材・文=片貝久美子