──このポスターが世に出たことで、反響はありましたか?
まず、私が“朝ドラ”のポスターを撮ったということに、みんなびっくりしていましたね。それから、「こんなポスターは見たことがない」っていう声がたくさん届きました。
「ドラマではなく、映画のポスターっぽい」っていうのも聞きましたね。「ポスターを見て、ドラマを見たくなった」っていう声もうれしかったです。パリにいる時にも、Twitterのコメントを読んでいましたよ。
──“朝ドラ”のポスターは、作品が最初に世間に出て行く時の“ごあいさつ”という感があります。
そうですよね。1枚で勝負するわけだから、プレッシャーはありました。それから、大好きなユーミンの撮影ができた時と同じように、これでまた一つ、夢がかなったという気がしています。
来年は写真家になって、20年の節目なんです。自分の20周年の始まりとして、大切な写真になりました。いいメンバーに恵まれて、とても感謝しています。
──今後の新たな“目標”は、何でしょうか?
写真集を出版すること、写真展をたくさん開催すること、いろんなところでワークショップをやること。この3つを続けていくことが、夢です。
音楽にインスパイアされることが多いんですが、私は音楽はできません。だから、私の写真で、誰かを励ましたり、何かに挑戦してみようという気持ちにさせられたらと思っているんです。
そのためには、いろんな人の写真を撮って、ストックを作って写真展をやって、ワークショップをやる。これだけを追求するのがライフワークであり、夢です。「夢をかなえる」んじゃなくて、「ドリーミング」し続けたいです。
──永野さんの今後を写真で追いかけるのも、面白そうですよね。
撮影したいね! 彼女がこの先、どんな監督からどんな課題を与えられて、どう乗り越えていくのか、楽しみですね。平成生まれの女優さんのパワーに期待しています。
──最後に、視聴者、読者の方へメッセージをお願いします。
「半分、青い。」はこの先、「発明」の物語になっていくと聞いています。私が小さいころから持っている日本のイメージは“発明のドリームランド”です。今でもこれを支持していきたい!
私はこの作品を通して、みんなにそういう日本の“原点”に気付いてもらえたらうれしいと思っています。でも、「昔の日本はよかった」と思うんじゃなくて、「“発明のドリームランド”で発展した、今の日本もいいよね」と思ってもらえたら。私も「半分、青い。」から、パワーをもらいたいと思っています!