山崎賢人「常に優しい感覚を持ってしゃべっています」 主演ドラマ「グッド・ドクター」独占インタビュー
作品を重ねるたびに、新たな一面を見せてきた山崎賢人。この夏の主演ドラマ「グッド・ドクター」(7月12日木曜スタート、夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09、フジテレビ系)で演じる小児外科のレジデント・新堂湊(しんどうみなと)は、自閉症スペクトラム障害でコミュニケーション能力に難がある一方で、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年。また一つ、違う表情の山崎に出会えそうである。そんな山崎賢人に話を聞いた。
山崎賢人「湊という人をどう演じるか。クランクイン前に、かなり話し合いをしました。ドラマとして湊が抱えている症状をどこまで表現するかとか、演じる上で、難しい部分が多かったので。そのために2日間でしたけど、スタッフさんと一緒にリハーサルをしました。例えば、湊はどんなふうに歩くのか。湊は人の目が見られなくて、手に落ち着きがないんですよ。だから、少し猫背で歩こうとか」
――演じる湊の話し方にも特徴があると聞きました。
山崎「湊の言葉に温かさを出していきたいので、僕自身は常に優しい感覚を持ってしゃべっています。ただ、情報を伝えるときだけは、脳にある記憶からそのまま引っ張り出すイメージで、早口になりますけど」
――そうした演技の中でのメリハリが湊のキャラクターを際立たせているんですね。
山崎「僕は、湊を面白い人だと思っていますね。“いいな、この人”“かわいいな”って思えるというか。それは歩き方や話し方だけじゃなくて、行動も。例えば、路上で白線の上だけを歩いたり、階段を下りるときに手すりにスーッと手を滑らせたり。多分、子供のピュアな心をそのまま持っている人なんだろうと思います」