向井理が“日本パラリンピックの父”を熱演! 共演の上戸彩に「泣かされたな」
障害による壁のない世界を作りたいという思いだけだったのでは
――ご自身も作中で車いすバスケットボールに挑戦されていますが、いかがでしたか?
今は健常者の方でも車いすバスケに参加ができるそうなんです。
普段と目線も違うし難しいですが、慣れると楽しいし、競技として面白いなと感じました。偏見を無くすためにも一緒に同じ競技をできるのはいいなと思いましたね。
車いすがぼろぼろになるほどですし、体じゃないからこそ思いきりぶつかれるので、インパクトはとてもあります。
――過酷な状況でも根気強く障害者支援に尽力した中村先生のモチベーションは何だったと思いますか?
当時の大分には炭鉱もありましたし、脊髄損傷をしている方が多くいたと思います。
でも今みたいなサポートも特にない。患者さんが家族と冷たい関係になっているのも見聞きしていて、なんとかしたいなという思いがあったんでしょうね。
イギリスの病院に行き、日本で出来ていないことを成し遂げていて、車いすの人たちがお給料をもらって家族を養っている姿を見て、とにかく悔しかったのではないでしょうか。そういった障害による壁のない世界を作りたいという思いだけだったのではと思います。
羨望やサポートがない環境に対する怒りが原動力のひとつだったのかなと。演じていてもいら立ちや鬱憤はとても感じました。
あらすじ
研修先のイギリスでスポーツを取り入れた障害者医療を学んだ整形外科医の裕(向井)は、帰国後日本で障害者スポーツを広めようとする。
しかし“リハビリ”という言葉すらなかった当時の日本では、裕の考えは受け入れられなかった。
8月22日(水)夜10:00-11:10
NHK総合で放送
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