高杉真宙 念願の声優初挑戦も「いろんな感情を含めて『マジか?』(笑)」
自分なりに感じたことをノートに書いたり…
――役作りはどうされていたのですか?
そこはいつもと変わらなかったです。役について自分なりに感じたことをノートに書いたり、原作の小説と台本を読んで作っていきました。
――ノートに書くという作業は、いつもやっていることなんですか?
毎回やっています。自分のことを話す時に「僕」なのか「俺」なのか、語尾はどんな感じで、どういう考えを持っているのか。キャラクター設定を書いたりしています。大体頭の中で整理するんですけど、原作と脚本で若干違う部分が出てきたりするので、一つひとつ確認する意味もあります。
――演じた「僕」というキャラクターについては、どんな風に捉えていますか?
どちらかというと無表情な男の子。だからこそ、声だけのお芝居は大変でした。久しぶりに緊張しすぎて、本番の前日に逃げ出したくなりました(笑)。
――「僕」との共通点はありますか?
実は桜良と「僕」って、全然違うようで似ている部分が多いような気がして。僕自身は、二人の間ぐらいにいるような気がします。「僕」の方がやや自分に近いのかなって思いますけど、どっちの考え方も分かりますね。
――桜良と「僕」の関係についてはどう思っていますか?
最初の方は初めてのアフレコということもあってすごく緊張していたので、その感じが桜良と「僕」の関係にも表れていると監督から言われました。でも、劇中の二人が少しずつ打ち解けていくように、僕も段々声だけの芝居に慣れていって。自然と演じられるようになっていきました。
――物語の世界観についてはどんな印象を抱いていますか?
アニメのシーンを見る前から、きれいな映像が頭の中に浮かんでいました。桜良と「僕」の微妙な関係や距離感だからこそ、美しい世界であってほしいと思っていたんです。実際に映像を見た時に、すごくすてきな世界観でしたし、何となく儚い感じがしました。
映画「君の膵臓をたべたい」
9月1日(土)公開
原作/住野よる 声の出演/高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、和久井映見ほか