<半分、青い。>佐藤健「僕の顔は要らないんじゃないかと」律“号泣”の名シーン裏側明かす
9月21日放送の「あさイチ」(NHK総合)内で、番組MC・博多華丸と連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)の脚本家・北川悦吏子氏の対談が放送され、視聴者を感動の渦に巻き込んだ律(佐藤健)とその母・和子(原田知世)の名シーンの裏側が明かされた。
律は佐藤健への“あて書き”だった
この日、生放送のスタジオには律役の佐藤健がトークゲストで登場したこともあり、北川氏と華丸の対談でも律の話題が多く語られた。
華丸が「どうですか?律を演じる佐藤健さんは」と水を向けると、北川氏は「(佐藤は)素晴らしかったですね。佐藤健さんありきで律を考えたんです」と、律のキャラクターが佐藤の“あて書き”だったことを明かした。
北川氏にとって最も印象深かった律のシーンは、岐阜犬ごしに母・和子(原田知世)に素直な思いを伝える場面だという。重い病気を患う和子に律が「僕は和子さんの子どもで幸せだったし、幸せだ。あなたの子どもでよかった」と語り、ラストで「お母さん…」と嗚咽をもらす姿が視聴者の胸を打ったシーンだ。
このシーンについて北川氏は「実は『お母さん』って言わせようかものすごく迷って。律というキャラクターにしたらあまりに子供っぽいかと…迷いに迷ったんです」と、最後のセリフに葛藤があったことを告白。
さらに、「最初、健くんが『一切泣かないであの(シーンの)芝居やろうかな』とおっしゃってて『えっ⁉』って思って。何てチャレンジングな、そしてそれはどうなのかと思ったんですが、(オンエアでは)がんがん泣いててくださって、よかったなと」と感想を述べた。
佐藤健「僕の顔は要らないんじゃないかと」
多くの視聴者の涙を誘った、和子と律の名シーン。北川氏によれば、岐阜犬があったからこそ、このシーンが生まれたのだという。
北川氏は「この岐阜犬を使って和子さんと律に最後の会話をさせたらすごく泣けるのではないかと思いついたんです。その瞬間の興奮はいまだに忘れられなくて。“やったー!”って思いました。それが、作っていて楽しい瞬間、アイデアが出る瞬間で」と、「半分、青い。」のテーマであり主題歌タイトルにもなっている“アイデア”という言葉を使い、創作の醍醐味を語った。
NHK総合
毎週月~金曜朝8:15から