エレファントカシマシら“男汗”全開ライブの「GG10」詳細リポート!
ことしで9回目となるMUSIC ON! TVの人気レギュラー番組「GGTV -George's Garage-」のMC、ジョージ・ウィリアムズがオーガナイズするライブイベント「GG10」が、7月21日から4日間、東京・SHIBUYA-AXで開催され、計12組のアーティストが熱いパフォーマンスを披露した。MCのジョージが「きょうは汗と油の日! 男くさい1日になる」と評した3日目のライブに潜入。黒猫チェルシー、ACIDMAN、エレファントカシマシの3組が、“男汗”全開のライブを繰り広げた。
3日目のトップバッターとして登場したのは、予測不可能なライブパフォーマンスが話題のロックバンド・黒猫チェルシー。渡辺大知(Vo)はおなじみの学ラン姿で現れ、会場に背を向けたまま体を左右に揺らし、独特のリズムを刻んだ。会場に鳴り響いたギター音を合図に、デビューアルバム『黒猫チェルシー』より「嘘とドイツ兵」でライブがスタート。会場をにらみ付けながら絶叫する渡辺の独創的なパフォーマンスがオーディエンスを圧倒し、畳み掛けるように爆音のロックナンバー「ユメミルクソブクロ」、岡本啓佑(Dr)が狂喜乱舞する「ショートパンツ」を連発。独自の “黒猫サウンド”を堂々と披露し、貫禄(かんろく)すら漂わせるステージとなった。
2番目に登場したのは、同イベント出演7回目の常連・ACIDMAN。スタートは最新アルバム『A beautiful greed』から「CARVE WITH THE SENSE」。ウラヤマイチゴ(Dr)が「梅雨も終わり、恋もおしゃれも忙しい時期がやって来ましたね。ひげのおっさんが恋とかおしゃれとか言うと気持ち悪いでしょ」と自虐的なトークで会場を和ませ、軽快なロックナンバー「FREE STAR」へ。オオキノブオ(Vo,G)とサトウマサトシ(B)がステージ上を移動し、拳を突き上げオーディエンスをあおった。さらに、オオキが「今の音楽シーンを作っている人と同じものではなく、みんなを、自分たちの“音楽”を信じて、これからもやっていきたい」と熱弁をふるい、盛り上がるフロアに向けて7月21日にリリースされたばかりのニューシングル「DEAR FREEDOM」を熱唱。ラストは激しく揺れる会場を追い込むように代表曲「飛光」で締めくくり、エレファントカシマシへとバトンをつないだ。
番組でいつもエレファントカシマシへの愛を惜しげなく表現するジョージが「6年ぶりの登場です。僕が初めて好きになった日本のバンドです」と紹介すると、メンバーがいつものようにうつむきながらゆっくり歩いて登場。'88年のデビューアルバム『THE ELEPHANT KASHIMASHI』の1曲目「ファイティングマン」を披露すると、会場は一気に過熱した。「今日はこんなすてきなステージへおれたちを呼んでくれてどうもありがとう」という宮本浩次(Vo)の感謝の言葉に続けて、'96年のヒット曲「悲しみの果て」、さらに「23歳くらいの時に作った。歌詞が面白いんで聞いてください」という紹介で、'89年の「珍奇男」なども披露。中盤には、'93年の「太陽の季節」を演奏し、ライブではめったに歌わないレアな選曲にファンからはどよめきが起こった。さらに、'09年の最新アルバム『昇れるタイヨウ』から「Sky is blue」やデビュー曲「デーデ」など、新旧の名曲を間髪入れずに魂を込めて歌い続け、ラストでは地響きのように心に刺さる定番アジテーションソング「ガストロンジャー」で「負けるなよー! ドーンと行けー!」と絶叫。拍手に応えてのアンコールでは、'88年の2ndアルバム『THE EREPHANT KASHIMASHIⅡ』から「待つ男」を歌い上げ、最後はフラフラになりながらも、「大丈夫だー! 明日から頑張ろうエブリバディ!」と投げキスを連発しながら退場。ライブを締めくくった。
なお、今回の「GG10」の模様は、MUSIC ON! TVで8月28日(土)、29日(日)に放送。3日目の模様は29日(日)に放送される。
8月28日(土)、29日(日)夜7:00-10:00 MUSIC ON! TVで放送
※3日目の模様は29日(日)に放送