佐藤健が“山田孝之愛”を熱弁!「僕はずっと好きだった」
「山田孝之の東京都北区赤羽」(2015年)、「山田孝之のカンヌ映画祭」(2017年共にテレビ東京系)、そして「映画 山田孝之3D 」(2017年)で独創性あふれる作品を作り出し、多くのファンを驚かせた山田孝之と山下敦弘監督コンビが、新たな作品を生み出した。それが、コミック「ハード・コア 平成地獄ブラザーズ」を原作とした映画「ハード・コア」(11月23日・金公開)だ。
10年近く前に原作と出会った山田が、山下監督に映画化を持ち掛けたことで実現した本作は、不器用だが真っすぐに生きる男たちの人情活劇。山田は信念を曲げることができない、アウトローの権藤右近。唯一の親友で神経薄弱気味の牛山(荒川良々)と共に、埋蔵金発掘のアルバイトをしながら食いつないでいる。その弟・右近を演じるのは佐藤健で、兄とは対照的な人生を歩んでいるエリート商社マン。しかし、互いに世の中に対してジレンマを抱いており、そんな彼らが謎のロボットを見つけたことから運命が動き出していく。今回はこの兄弟を演じる山田孝之と佐藤健に話を聞いた。
佐藤健は左近に合ってる(山田孝之)
――映画「ハード・コア」は今作のプロデューサーにも名を連ねている、山田さんの一言から始まったんですよね?
山田「あのとき、山下監督に言ったのは雑談レベルでしたけどね。『ハード・コア』って知ってますか? 映画化したら面白いと思うんですよね?って」
佐藤「しかも『知ってますか?』って聞いたら、知ってたんですよね」
山田「知ってるも何も山下監督は学生時代から読んでいて、原作のいましろたかしさんと、もともと交流があった。その後、『北区赤羽』を撮影しているときだったかな? ラインプロデューサーの原田(耕治)さんもその現場にいて、そのときもまだ雑談レベル。それからしばらくして、原田さんが『(映画化に向け)ちゃんと準備してましたよ』と聞いたのが2年前でした」
――山下監督と山田さんの中では、最初から牛山は荒川良々さん、左近は佐藤さんと決まってたんですよね?
山田「牛山に関しては、山下監督と荒川さんが個別に話した時に、牛山は荒川さんだよねという話になっていたらしくて、僕も山下監督から聞いた時に荒川さん以外考えられないなと思いました。その後、会議の席で、左近役は佐藤健さんはどうですか?という提案がでて。僕は『なるほど! いいね! でも、受けてくれるかな?』と思ってました。ただ、右近と左近の関係と、僕と健の関係が近い気がしていたんです。この人(佐藤)、めちゃめちゃ頭のいい、賢い人なので、左近に合ってるなと」
さとう・たける=1989年3月21日生まれ、A型。埼玉県出身。連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年NHK総合ほか)など出演作多数。また、2019年2月22日(金)公開の映画「サムライマラソン」で主演を務める
映画「ハード・コア」
11月23日公開
配給=KADOKAWA
R15+
監督=山下敦弘/出演=山田孝之、佐藤健、荒川良々、松たか子ほか