二宮和也、兄弟役で初共演の妻夫木聡に戦々恐々「ついに捕まったか…」
二宮「高まった物を現場でぶつけていこうと」
今作が初共演となる妻夫木について、二宮は「たくさんの作品で演じている姿を見ていて本当にうまいなぁといつも感動していました。
一緒に演じると自分の粗が目立つので、何となく捕まらないように逃げていたのですが、ついに捕まったか。という感覚です(笑)。しかし、こんな機会もめったにないので目いっぱい楽しみたいと思っております」とユーモアたっぷりに語る。
実在する人物を演じるという点については「僕は普段から役作りというものをやったことがないので、今回もやりませんが、衣装や髪形を決めたり、いろいろ話し合っていく中で高まった物を現場でぶつけていこうと思います」と意気込んだ。
妻夫木「二宮さんをそっと隣で支えていければ」
一方、妻夫木は「今回二宮さんとの初共演に対して、ようやくご一緒できることに喜びを感じています。ずっと近くにいるのになかなかご縁がなかった二宮さん。
感受性が豊かな二宮さんならば、政志を自由に魅力的に演じてくれると信じています。僕はそんな二宮さんをそっと隣で支えていければと考えています」と初共演に喜びのコメント。
続けて「実在する人物を演じるに当たって『政志と僕が仲が良いことが最大の親孝行』お兄様から頂いたこの言葉が胸に響きました。自分の幸せより誰かの幸せを願うことは簡単なことではありません。
その思いやりの心を胸に精いっぱい浅田家を愛すること、それだけです。中野組初参加について、とにかく楽しみで仕方ありません。形はデコボコでも、浅田家の長男としてしっかりと家族を支えていければ幸せです」と話した。
そして、中野監督は「この実在する魅力的な家族を誰に演じてもらうか? 映画の中にうそなく存在してほしい、人を引き付ける優しさと、憂いを持っていてほしいなど、キャスティングには強いこだわりがありました。
今回、浅田家の兄弟役のオファーを、希望通りの二宮和也さん、妻夫木聡さんに受けていただき、ほくそ笑んでいます」と話し、作品について「この映画では、カメラマンになった浅田家の次男・政志を通して、家族の愛を、そして、東日本大震災の時に実際に行われていた、被災写真の洗浄返却活動を描きます。
事実を基に構成した物語です、真摯(しんし)に丁寧に大胆に、僕にとって、大きな挑戦をする映画になると思っています」とアピールした。