ピン芸人時代の衣装で集大成に近いネタを披露
同じく決勝に進んだ前大会と今大会での変化や勝因を尋ねられると、「運が大きいと思いますね。運以外で言うと、僕の中で初心に戻ったんですよ。ネタの感じを去年は比較的ゆっくりしたスピードでやっていたんですが、今年はスピーディーにやりました。
それは僕がお笑いをやり始めたときの雰囲気に似ていまして。初心に戻って、このパジャマもピン芸人時代の衣装です。リラックスしてできたのが勝因なのかなと思います」と分析。
今大会の手応えについては「予選の途中でもネタを変えたりしたのですが、今日が一番出来がよかったです。最高のパフォーマンスができました」と語りつつ、ネタについては「ファイナルステージで大須賀さんがネタをやってるときにも悩んで、袖でフリップを入れ替えたりしていました」と舞台裏を明かす。
それだけでなく「お客さんがあったかく、すごく盛り上がった大会に見えた」ことも、フリップの入れ替えにつながったようだ。
さらに、「ピン芸人時代からフリップネタで、同じようなスタイルでやっていたのですが、集大成に近いような形で2本やらせてもらいました。高校生のときに思い付いたものも入っています。それで手応えがあるのは感慨深かったです」と振り返った。
今後の目標はあくまでもコンビとしての活躍
今回、決勝のファイナルステージに進出した3人は、全員が普段はコンビで活動をしている芸人。
そのことを聞かれると「『ピン芸人の立場がない』と言う方や『コンビ芸人に負けてられない』と言う方がいるのですが、普段コンビの芸人も全員『なめていない』というのが核にあるので、その熱意は伝えたい。僕らはお笑い界を盛り上げたいという気持ちで出ている」と、ライバル芸人の思いも代弁した。
また、現M-1チャンピオンとしてR-1に挑戦したことについて「M-1を取っている、という心の余裕はすごくありました」と晴れやかな気持ちで今大会に臨んだことを告白。
その中でも、ファイナリストのメンバーでは大須賀を一番警戒していたと語り、「一番芸歴も近くて、大須賀さんが面白いというのは大阪の劇場でずっと一緒にやってきて知っていたので。僕が高校生で『R-1ぐらんぷり2011』に挑戦してアマチュアで準決勝へ行ったときに、大須賀さんも準決勝に行ったんです。その時に少し喋った思い出があって。だから、今日の最終決戦をこの2人で争うんや、すごいなあという話はしましたね」と明かした。
“R-1連覇”についての質問に対しては「まだ具体的にはもちろん何も考えていません」としながら、「もしかしたら来年も出るかもしれません。でも、大会をなめたくはないので、納得のいくネタができたら出ようかなと思います」と謙虚にコメント。
2冠を達成した次の目標を聞かれると「霜降り明星としていろんな方に面白いと思ってもらえるように努力する。あくまでコンビで売れたいです」と“霜降り明星”としての活動を強調し、「R-1ぐらんぷりの優勝で霜降り明星の未来が明るくなった。今は漫才がしたいです。せいやとお笑いがしたい」と、粗品は最後まで相方への強い思いをにじませていた。
主演インタビューや編集部オリジナルのドラマニュースがまとめて読めます!
下のボタンから「友だち追加」しよう!