田中れいな、悪の華を咲かせた圧倒的2.5次元力!「さあ、跪きなさい!」
ステージに立つたびに進化する田中れいな
ここでは田中のリリアンヌを追い掛けながら、観劇しての記者個人の印象を少しだけ伝えさせてもらいたい。
モーニング娘。を卒業後、ハロー!プロジェクトの外の世界に踏み出した田中は、舞台、ミュージカルへの出演を重ねるたびに、表現力、歌唱力に磨きをかけ続けている。幾度もリポートしてきた通り、彼女はもともとのアニメキャラのような容姿も武器に、本作をはじめ、「音楽劇ヨルハVer1.2」「ふしぎ遊戯」シリーズの2.5次元系ではその魅力を遺憾なく発揮。主演、準主演の座に就き、作品世界を形作る大きな華となってきた。
傍若無人な振る舞いで王宮の大人たちを辟易させる、14歳の幼き王女リリアンヌ。田中は気まぐれなわがままぶりを、コロコロ変わる表情と仕草で愛らしく、そしてトゲトゲしく表現。それと同時に、14歳にして玉座に就いたがゆえの孤独で強がりな内面を、時おり露わになる切なげな表情で見せていく。
気が強く、指図されるのが大嫌い。それでいて寂しがり屋な面もある。強めの顔立ちに愛らしさが同居する彼女にとって、確かにリリアンヌはハマり役だが、“見た目が似合う”というのはもはや些末(さまつ)なことだろう。田中をリリアンとして成立させているのは、間違いなく培われてきた表現力だ。
ちなみに、田中は現在29歳だが、14歳の少女役がいまだ似合いすぎるのは、なんというか「いつまでも田中れいなでいてくれるなあ」という感想。本公演を観劇した方々のSNSコメントでも、リリアンヌにやられてしまったという感想があふれていた。
そんなリリアンヌに寄り添うのが、星波が演じる召使い・アレン。少年役だが、イケメンアイドルグループ、ザ・フーパーズとしてステージに立ってきた星波にはこれまたハマり役に。力強く、切れのある中性的な声で、“顔がよく似た召使い”を見事に演じ切っている。
ある理由からリリアンヌを思うゆえに従順で、暗殺の命令には狂気の表情を被って剣を持つ。孤独なリリアンヌのただ1人の味方となって守ると決めた覚悟の姿に、視線を釘付けにされていく。リリアンヌが主人公の「悪ノ娘」であるが、裏視点である「悪ノ召使」の物語もしっかり描かれ、女性である星波が作った美少年アレンは、ダブル主演と呼んでも間違いない存在感と新鮮さを放っていた。
2019年4月6日(土)~4月14日(日)全15公演
あうるすぽっと(東京・池袋)
【HP】www.39amipro.com/akunomusume2019/
■田中れいな公式
【HP】www.tanaka-reina.com
【Instagram】tanakareina.lovendor
【Twitter】@ganbareina11
【Blog】https://ameblo.jp/tanakareina-blog/
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