上坂「ユニはまるで“自覚のないツンデレ”」
――キュアコスモをはじめ、怪盗・ブルーキャットや宇宙アイドルのマオなど多くのキャラクターを演じていますが、それぞれの印象はいかがですか?
ユニというキャラクターは、“レインボー星人”という宇宙人で、宇宙アイドルのマオだったり、怪盗・ブルーキャット、そしてキュアコスモといろいろなキャラクターになることができる設定なのですが、それぞれのキャラクターの演技プランがまったく違うので、演じるのがすごく大変ですね。
私自身、ユニというキャラクターの芯の部分をまだまだつかめていないところはあるのですが、ユニはこれまでずっと一人で戦ってきて、でも孤独感を感じているわけではなくて、一人で戦うのが当たり前だったという子なんです。
自分を殺して、一人で全部やろうという使命感がすごく強いので、本当の自分というがまだ見つけられていない子だなという印象ですね。
レインボー星人なので何者にでもなれるんですが、それ故に何者にもなり切れないというか、そういったアンバランスさがあるキャラクターです。
――それぞれのキャラクターを演じ分ける上で意識していることはありますか?
マオやブルーキャットはキャラ付けがはっきりしていて、マオはアイドルらしくかわいいというのを前面に出して、ブルーキャットはキザに格好良くと、演じ分けという意味ではやりやすいのですが、逆にユニを演じる時はあまり演技の構成を考えないことが多いですね。
毎回、毎回ユニの心がバラバラなことが多くて、うれしそうな気持ちの次のシーンでは、急に冷めた態度をとったり、かと思ったら女の子らしいリアクションをしたり、自覚のない“ツンデレ”という感じです。
――20話では初めてキュアコスモが登場しましたが、初めてコスモを演じたお気持ちはいかがでしたか?
やはり“「プリキュア」になる回”というのは一回しかないわけですし、変身シーンの時の口上を言えたのがすごくうれしかったです。
基本的にはクールなキャラなのですが、キュアコスモに変身する回は、涙を流したり自分の感情を爆発させる、とても熱い回だったので余計に印象的でした。
――最後にメッセージや意気込みをお願いします。
皆さん、キュアコスモの登場を楽しみにされている方が多くとてもうれしく思っています。キュアミルキーに続いて、2人目の“宇宙人プリキュア”なのですが、キュアミルキーとは良い意味で対照的なキャラクターになっています。
まだまだ他のキャラクターとなじめていない中で、これからどういった形でプリキュアたちの仲間になっていくのか注目してほしいです。