SNS映え競争に疲れたOLが地下アイドル沼へ<だから私は推しました>
人が「いいね!」と言ってくれそうなものを「いいね!」と言ってしまう
同ドラマの主人公は、友人とのマウンティングやSNS映え競争の中で日々ちょっとした見栄を張り、背伸びを重ねて、疲れ切っている三十路間近のOL・愛(桜井ユキ)。
高橋プロデューサーは地下アイドルとオタクをテーマするに当たり「『オタクと地下アイドルの世界がどんな感じだろう』という楽しさを見せるということ」に加え、もう一つ描きたいことがあったという。
「『ちょっとクールに生きるの格好いい』という風潮や自分が本当に『いいね!』と思っているものでなく、人が『いいね!』と言ってくれそうなものに『いいね!』と言ってしまう。そういった気持ちは実は私自身の中にもあります。
でも、そんな気持ちに相反する概念である『本当に自分が好きなものを推していく』というすがすがしさを、本心で生きていない人の中に見いだしたいという意図を脚本の森下さんに伝えました」と話す。
また、サスペンス要素も同ドラマの見どころの一つ。
高橋プロデューサーは、「よるドラ枠を担当することになり、『視聴者を飽きさせない見応えのある作品を』というコンセプトの下、アイドルオタクやヒロインものに興味のない方にも楽しんでもらえる仕掛けを考えたいと思い、サスペンス要素を織り交ぜる形となりました」と語る。
何かを“推している”人はもちろんだが、“推していない”人でも作品を楽しめるのではないだろうか。