吉本・岡本社長、“闇営業問題”での辞任を否定
22日、都内で吉本興業株式会社の代表取締役社長岡本昭彦氏らが会見を行い、雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮らの”闇営業問題”の一連の騒動について説明した。
記者からの「お辞めになる考えはありますか?」との質問に対し、岡本氏は「現時点ではこの環境をきっちりより強固なものにしていくべく、精進していきたいと考えております」と返答。辞任する考えはないことを明かした。
会見の中で岡本氏は、会長の大崎洋氏と共に50%の減俸を1年間続けることも発表した。
また、吉本興業は会見の冒頭で、今回の騒動の時系列を説明。吉本が発表した時系列の詳細は下記の通り。
吉本興業が発表した時系列
■2019年5/30 宮迫氏にフライデー直撃、会社に第一報
■6/3 フライデーから質問状を受領。タレント一斉ヒアリング。
・ギャラはお車代として入江氏が受領。40~50万くらいとの記憶
・宮迫氏、亮氏は記憶なし、HG、福島はパーティーの記憶はあったがギャラは無かったと説明
■6/4 入江氏契約解消
■6/7 22時ごろ 宮迫氏ツイート
■6/8 16時ごろ 亮氏ツイート
・亮氏ツイート後、宮迫氏に電話。宮迫氏がギャラをもらっていた旨を連絡
・宮迫氏、亮氏、HG、福島の4人で会社を訪問、再度のヒアリング
・参加者全員が入江氏からギャラをもらっていた旨を述べるが、金額に明確な記憶はない
・突如重大な新事実が発覚したため、事実が不明瞭な状況のもと、各自の判断でSNS、マスメディアなどで勝手な配信をしないよう要請
以降、金銭の流れ、金額確定に向けて弁護士を同席させてヒアリングを実施。事実が明らかになり、虚偽報告の詳細が固まれば重い処分とならざるを得ないことを説明
■6/10 HG、福島と面談
■6/14 フライデー第2弾記事発売
■6/15 宮迫氏、亮氏、HG、福島に再度ヒアリング
・やはり宮迫氏らに受領金額の記憶はなく、事実は確定せず
■6/18~6/19 各タレント一斉ヒアリング
・事実整理をもう一度行うが、宮迫氏らに事実経緯、受領金額の明確な記憶はない
・入江氏はこの日もギャラは40~50万だったと説明
・亮氏はギャラ受領の事実を早く言いたいと述べたが、会社としては、金額も明確ではないため調査を待ってほしい旨を伝える
■6/21 宮迫氏と面談。他のタレントに先行して謹慎処分の方針を説明
■6/24 各タレント集合
・謹慎処分の通告(藤原・顧問弁護士・小林にて面談)
・各自、リリース内容への異議、亮氏は会社を辞めて一人で会見したいと主張するなどの状況、これを受けて岡本社長がタレントと面談
・入江氏に再度ヒアリング、金額は220~230万くらいだったと述べるが、タレント受領額は整合せず
■6/24~6/30 担当マネージャーと宮迫氏が2回程度電話
・宮迫氏「会見どう思う?」、担当マネージャー「会見はタイミングが大事。今は違うのではないか、今さら、という評価になってしまうのではないか」、宮迫氏「そやな~」と納得した様子
■6/27 決意表明リリース
スリムクラブ・2700の反社会勢力との接触が判明。同日中に無期限謹慎処分をリリース
■7/6
・宮迫氏、亮氏が来社。岡本、藤原にて面談
・記者会見をしたい、その際、宮迫氏が引退を発表すると述べる
引退を慰留。会見は行うが、時期や方法は会社に任せてほしい
■7/7 宮迫氏と藤原が面談
・早期会見を要望。寄付・納税などを行ったうえですべきと述べる
■7/8 宮迫氏・亮氏、藤原・小林・顧問弁護士にて面談
・宮迫氏が自身の引退について述べ、早期の会見実施を再要望
・その後、入江氏、HG、福島も含めてタレントのみで打ち合わせ
・その結果、宮迫氏は引退しない、来週中を目処に会社が謝罪会見を実施する方針となる
■7/10
・亮氏からQA整理の段階で宮迫氏・亮氏が委任した弁護士を参加させたいとの要望
・その後、先方弁護士から早期の会見打ち合わせ要望を受ける、以降、弁護士を窓口として連絡することになる
■7/11 先方弁護士、宮迫氏、亮氏、当社顧問弁護士、小林にて面談
・会見が遅い、やらせてくれない、寄付もまだとの不満が述べられる
・会社はタレント復帰に向けて最善策を考え、寄付、納税の在り方など多角的に検討してきたと説明
・顧問弁護士より、損害も生じているがファミリーだから請求しない、タレント復帰に向けて現場は奔走している旨を話す
・宮迫氏、亮氏側の弁護士から会見の生中継の要望あり。生中継する場合、当社の株主には放送局もおり、公平を期して時間帯などに配慮が必要となる、と説明
・会見のテーマを明確にするため、宮迫氏、亮氏側弁護士が持ち帰って検討し、会見テーマの書面提案を受けることに
■7/12
・先方弁護士から会見テーマ書面受領
・当該書面には、19日の会見実施可否を16日までに回答せよ、19日までの会見ができなければ自身らで会見する可能性がある、との内容
・会社からの寄付完了(スマイル基金、消費者機構日本)、修正申告も完了
■7/16
・会社が宮迫氏、亮氏への回答を準備していたところにFRIDAYの質問状が届く
・これを先方弁護士に送付、再度の電話打ち合わせ
・会社の考えは、会見を認めないということはないが、その時期・方法は会社に任せてもらいたい、少なくとも19日までの会見ができないとのもの。その際、2人の引退意向を確認、吉本仕切りでの引退会見を合意
■7/17
・先方弁護士より、宮迫氏は引退するが亮氏は引退のつもりがないとの説明
・話が違うので再度本人の意思確認を求めたところ、数時間後、先方弁護士より「2人とも引退意向はない」、吉本仕切りでの「謝罪」会見を要望、その書面受領
■7/18
・二転三転しこのまま会見できる状態にない、新たな記事も予定されている状況のため、どうしても会見したいならばもともと希望していたはずの引退か契約解消かを選んでからにしてください、と連絡
・宮迫氏、亮氏が来社、顧問弁護士・小林で面談
・弁護士解任と混乱に関する謝罪あり。2人は引退を選択する意向
・宮迫氏は引退を了解したが、亮氏の引退は避けてほしいとの要望を述べる
・20時目処に再集合し、リハーサルすることとして解散
・19時30分ごろ、会見リハーサルのため宮迫氏に連絡したところ「会社には行きません。引退は撤回し、契約解消を希望する」旨を言われる
・宮迫氏らの要望を受け入れ、宮迫氏は引退、亮氏は無期限活動停止とする旨を相方を通じて連絡するも、連絡なし
・その後、一切連絡取れず
■7/19
・引き続き連絡なし、予約していた会見会場をキャンセル
・宮迫氏へ契約解消通知