「R-1」優勝の佐久間一行、“井戸ネタ”はB'zから!?
一人話芸の日本一を決める「R-1ぐらんぷり2011」の決勝が、2月11日に開催され、佐久間一行が初優勝し、過去最高の応募者3572人のトップに立った。
ことしの決勝には、キャプテン渡辺、COWCOW・山田與志、AMEMIYA、バッファロー吾郎・木村明浩、ナオユキ、スリムクラブ・真栄田賢、佐久間一行、ヒューマン中村の8人が勝ち残り、出場者中7人が初の決勝進出とあってフレッシュなメンバーがそろっていた。
佐久間は、1回戦で“井戸自体がおばけ”という一風変わったネタを披露。おばけの設定や背景をリズムに乗せて歌い、ヒューマン中村を12対9で撃破。審査員のラサール石井には、「すべて裏切られましたね、途中で歌やめて話すと思ったらずっと歌ってるし」と好評価を受けた。さらに、準決勝では、ジャングルに暮らす民族が“よく起こること”をフリップで展開。民族言語と思わしき言葉でイラストを説明し、会場を再び“佐久間ワールド”に引き込み、今波に乗っているスリムクラブ・真栄田を15対6の大差で制した。最終決戦では、「自分が普段行っているものを見せたかった」と、あえて“一人コント”を選択。「素晴らしかった! 3本のネタのパターン、全てを変えてきた」と審査員の桂三枝を唸らせ、歌ネタで決勝まで上がってきたAMEMIYAを6対1で下し、悲願の初優勝を飾った。
大会終了後、取材に応じた佐久間は「まだ信じられない! きょうの決勝戦に来たこと自体が夢みたいなので」と明かし、優勝の喜びを「両親にまず伝えたい。田舎なので、『こんな派手なことしてー』って言われそうだけど、『大丈夫だよ!』と安心させたいです」と満面の笑みで答えた。1回戦で見せた“井戸”ネタについては「実は話せば長くなるんですが、大丈夫ですか?」と記者を気遣いつつ、「普段のライブで披露する変化球ネタがほしくて、B'zさんのライブのパロディーをしようと思って作ったんですが、結局、井戸の小道具だけが残ってしまって(笑)」とまさかのきっかけを告白。気になる優勝賞金500万円の使い道については、「以前(決勝進出の)会見では、ザリガニ用の水槽と話したんですが、今までお世話になった人たちに使いたいと思います」と明かし、副賞の冠番組が与えられることについては「コント番組をやりたい!」と目を輝かせつつも、「今までとおり、ぶれずにやっていきたい」と気を引き締めた。