バイきんぐ、月収1万&借金100万から『キングオブコント』優勝で人生逆転!「結婚しようが何しようが、人生で優勝以上に嬉しいことはない」
西村:正月特番のワンコーナーで「人を追い込んだら、超能力は開花するか」みたいな企画があったんです。挑戦するのは、あまり知られていない若手芸人たち。
秩父のある神社で合宿しながらの収録でした。紙コップの底に文字を書き、その上に紙コップをかぶせると字が見えなくなるじゃないですか。それを「透視で当てろ」という企画で、当たらないと食事抜きです。
——そんな過酷な!絶対、無理じゃないですか。
西村:僕は…できたんです(笑)。3食、毎回食べられました。
でも相方は全然当てられないから断食状態になり、脱走しようとしたんですよ。「マジで危ないからやめとけ!」と必死に止めました。
真冬に山の上から単身で逃げるなんて、無謀にもほどがありますから。
小峠:おかげで僕は、我慢するしかなかったんですよ(笑)。
——西村さんの不思議な力は、のちに活かされたんですか?
西村:これが、家に帰ったらさっぱりなくなっていました(笑)。秩父のパワースポットでロケをやったから恩恵を受けたのかなと、今では思っています。
——なるほど(笑)。そのお仕事も相当大変そうですが、振り返ってみて、どん底だった時期は?
西村:フリーだった時期ですね。ネタ合わせは月に1回やるかやらないかで、ほぼバイト三昧でした。
僕はバイトを2つ掛け持ちしていて、朝から夕方までスパゲティ屋さんで働き、帰宅して一旦仮眠したら、深夜のコンビニのバイトへ向かう日々。
「俺はいったい何をやっているんだろう…」と思っていました。
——ちなみに、借金を抱えたことは?