冬野ユミ「一番意識したのが、音楽単体としても十分に力を持った曲作り」
――放送を楽しみにしている視聴者の方々へメッセージをお願いします。
この作品は私含め、作る人がみんな“攻めていこう!”という姿勢で作っていると思います。ヒロインの戸田恵梨香さんは、強くて優しい喜美子にピッタリのキャラクターです。「スカーレット」は、日常的なことをさりげなく描いているだけなのに、引き込まれるドラマだと思います。
毎回必ずどこかでクスッと笑えたり、じんわりほろっとさせてくれる。見ている方は喜美子を応援したくなるし、登場人物みんなに情が湧いてくる。見続けているうちに、どんどん引き込まれていくこと間違いなしのドラマ。押し付けがましくないのに、濃いのです。
今回、音楽を作るときに一番意識したのが、音楽単体としても十分に力を持った曲作り。質の良い作品だけに、いわゆるBGMになってしまうような曲はあえて作っていません。
どの曲も繊細に、丁寧に、魂を吹き込みました。映像と音楽がハマったときは凄いですよ。必ずや皆さんの心をわしづかみにします!!(笑)
ドラマの中で、よりパワーアップしていく曲も楽しんでいただけたらと思っています。
第34回(11月7日[木]放送)のあらすじ
喜美子は実家の厳しい状況に決意を固めて大阪に戻る。出迎えた荒木荘の仲間たちに、喜美子は美術学校に通う夢を諦め、女中の仕事も辞め、実家に戻ることを告げる。
翌日、世話になった人たちに別れの挨拶をすますも、夢を応援してくれた新聞記者のちや子(水野美紀)には会えずじまい。喜美子は最近、ちや子が仕事を辞めて、自暴自棄になった話を聞き、ちや子に宛てた手紙を残す。