“スプーンに映った小栗旬”が本家と勝負!? 霜降り明星・粗品「1万人の第九」で詩の朗読に挑戦
「僕の顔、全然小栗旬じゃなかったです(笑)」
――「1万人の第九」の詩の朗読は、これまでそうそうたる面々が務めてきたわけですが…。
粗品:そうなんですよ、ものすごくハードルが上がってるから、正直めっちゃ不安で。それで、過去の朗読ゲストの方々の映像を拝見したんですけど、皆さん、完璧にこなされてるんですよ。噛んでる人でもいたら、こっちも少しほっとしたのに(笑)。
特にエグかったのが、小栗旬さん。僕も一応、小栗旬さんに似てると言われてるので(笑)、小栗さんくらいかっこよく朗読できたら…と思いながら、実際に小栗さんが朗読されている映像を見せてもらったら、ほんまにびっくりで。魂がこもってて、完璧な朗読なんです。最後、読み終わるとスポットライトが消えて、暗転するんですね。僕はパソコンで見てたんですけど、暗くなった画面に反射して映った僕の顔、全然小栗旬じゃなかったです(笑)。
――では今回、朗読にどのようなスタンスで臨もうと?
粗品:過去の朗読の映像を見ると、一流の俳優さんや女優さんたちだから、やっぱりめちゃくちゃかっこいいんですよ。静寂の中、1万人の皆さんがシーンとなって聴いていて。つまり、1万人全員が心打たれてるんです。でも、芸人の僕がそれと同じことをやったら、スベってるようにしか見えないと思うんですよね(笑)。
だから僕としては、自分にしかできない朗読というか、“芸人らしく”やってみたいなと。佐渡(裕)先生のお許しが頂けるのなら、今までになかった感じで明るくやってみたい…ということは、ちょっと考えています。
――改めてお聞きしたいのですが、「1万人の第九」という番組の魅力とは?
粗品:学生時代から、鳥肌が立つくらい、すごいコンテンツやなって思いながら見てました。1万人が全員、ものすごい練習をして一つの曲を歌い上げるっていうのが、まずすごいですよね。歌のパワー、音楽の素晴らしさが詰まった番組やと思います。
特に心に残ってるのは、東日本大震災が起きた2011年の年末に放送していた回。「被災地に届けよう」という意味合いもこもった、特別な回やったと思うんですけど、それを見たときに、音楽の力ってすごいなって思ったんですよね。佐渡先生も番組の中でおっしゃっていましたが、「みんなのために何か自分にできることはないか」ってなったとき、音楽にはものすごいパワーがあるんやなって。
僕にとって、1年の中で一番音楽の力を実感できるのが「1万人の第九」で。こんなに人の心を打つ番組はないと思うんです。だから自分は、一生のうちに一回はこの現場に居合わせないとあかん、とずっと思うてたんですよ。つい最近まで、母ちゃんと二人で応募しようと思ってたくらいですから(笑)。
12月1日(日)
大阪城ホール (大阪市中央区大阪城3番1号)
14:00開場 / 15:00開演
<出演>
ゲスト:東儀秀樹 山崎まさよし 松室政哉ほか
トークゲスト:霜降り明星
朗読ゲスト:霜降り明星・粗品
▼テレビ放送
12月21日(土) 昼4:00‐4:54
MBS・TBS系にて放送
【HP】https://www.mbs.jp/daiku/
【Twitter】@10000daiku