映画舞台あいさつ中に発生した地震にコナンが「大丈夫だよ」
劇場版「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」の初日舞台あいさつが4月16日、都内で行われ、江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也が登場。さらに、本作でゲスト声優として出演したフリーアナウンサーの宮根誠司が登壇した。
同作は青山剛昌氏の同名漫画を原作とした超人気アニメ作品の劇場版。高校生探偵として活躍していた工藤新一が、黒ずくめの男たちから薬を飲まされ、体が小さくなってしまったことをきっかけに、小学1年生の江戸川コナンとしてさまざまな難事件の解決に挑む姿を描く。劇場作品第15弾となる今作の舞台は、真冬の雪山。事件の調査中にたどり着いた雪山のダムで起こる巨大な事件に、コナンたちが巻き込まれていく。
今回、報道関係者役として声優デビューを果たした宮根は「記者なので、記者会見で質問をするんですけど、通常僕らアナウンサーってマイクに向かって“宮根です”って言ってテレビに出演していますが、アニメは、違う人になって声を入れるっていう作業なので、めちゃめちゃ難しく感じました!! 一言声を出すだけでもどれほど緊張したか!! (声優の)皆さんはすごいなぁ~って感心しました」と声優陣を尊敬のまなざしで見詰め、「声優さんってすごいんですよ!! 声を入れる時って絵が下書きの下書きみたいな状態なんです。うっすら絵ができてるのかできてないのか分からないところで(声優さんたちは)ずっとしゃべってはるんですよ。それに僕はびっくりして、“口の動きとかよく合わせられるな~”って感動しました」と声優陣の仕事ぶりに感激した様子。
また、完成した作品を見た宮根は「今回は、特にドキドキしました! すごいですよ。今まで以上にアクションがすごくて、こんなにドキドキする名探偵コナンは、過去15年の中でもないんじゃないんでしょうか。今回だけは、“あかん!!”と思いました! “コナン、15年目で終わるつもりかな!?”って(笑)」と感想を述べ、コナン声優陣と舞台あいさつで対面できたことについては「アニメの中の紅白歌合戦にやっと出られた初出場の歌手の方のような気持ちです。(舞台あいさつ)音源だけでも記念にもらおうかなって思ってます(笑)。参加させていただいたことが、本当に幸せでした」とうれしさを表した。
「名探偵コナン」は、ことしでテレビアニメ版が15年目に突入、劇場版シリーズも15作品目を迎える。この記念の年に対して、高山は「実は15年通してずっと出演しているのってコナンだけなんですよ。事件によって“おっちゃん(毛利小五郎)と蘭ちゃん”っていうパターン、“探偵団”っていうパターン、“警視庁のメンバー”っていうパターンとかいろいろ、みんな入れ替わり立ち替わりしているので、実は、皆勤賞ってコナン一人なんですよ。なので、15年やっていてもいつも“きょうが最初”って思うからか、15年たったっていう気がしていないんです。だけど、スタッフ、キャストがとっても仲が良くて、家族みたいで、でもその中で慣れ合わずに、飽きずにずっとやってこられているっていうことが私の誇りでもありますし、きっとこの作品が皆さんに愛されている理由の一つだと思っています」と15年という時間を感慨深げに振り返った。
この日は舞台あいさつ中に震度4の地震が発生。ハプニングの中、観客からも不安の声が上がったが、とっさに高山がコナンの声で「大丈夫だよ。コナンが付いてるから、怖くないよ~。大丈夫、大丈夫」と観客をなだめ、会場が落ち着きを取り戻すというシーンも見られた。
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