北海道のお正月は「ずっとどうでしょうします!」
12月25日から新作の放送がスタートした「水曜どうでしょう」。北海道テレビ(HTB)の2020年のお正月は「ぶちぬき水曜どうでしょう 今年のお正月はずっとどうでしょうします!」を放送。番組史上最高視聴率をマークし、名作の呼び声も高い「ヨーロッパ・リベンジ」全8話のほか、12月25日の放送を見逃してしまった方のために、新作の第1話・2話を加えた合計10話を、2020年1月2日(木) 昼1:00~5時間連続で一挙に放送する。
同番組は、1996年10月から2002年9月まで北海道テレビでレギュラー放送された深夜のバラエティー番組。鈴井貴之と大泉洋、そしてディレクターの藤村忠寿、嬉野雅道という少人数体制で撮影され、放送終了後も数年おきに単発番組として放送されている。
時は1999年夏。ところは2年ぶりのヨーロッパ。衣装持参で本場メルヘン街道をレンタカーで走る道々、「赤ずきんちゃんの森」や「いばら姫の古城」で若干の小芝居を演じながら北欧を目指す「どうでしょう班」は、田舎レストランで晩めしを食べ始めるが、なにぶんそこはヨーロッパ、料理はゆっくりとしたペースで出る。
結局、料理が出きってデザートを食べ終えた頃には夜10時。そんな時間から宿を探したところでどこも満室。外灯もない真っ暗な田舎道を夜中12時まで宿を探して走るうち、異常な眠気と精神的疲労にディレクターは耐えきれず、真っ暗な草地に車を停めるやテントを張るなり「ここをキャンプ地とする!」と高らかに宣言してしまう。
思いがけない展開にタレントは軽くパニックになり、現場は異常な熱気を帯び、ロケは初日にいきなり山場を迎え、番組は最高視聴率をマークして、4人はいきなりドイツの道端で野宿するはめになる。
嬉野ディレクターは「他にも、中年女性ムンクさんとミスターとの道ならぬ恋の行方がどーでもいい、連続ドラマ『フィヨルドの恋人』を織り込みながらの珍道中も興味深い」と語っている。