トラウデン直美、“経済効果100億超”コミケの実態に言及「ガイドラインを再検討した方が良い」
1月6日にAbemaTVで放送された「AbemaPrime」(毎週月~金曜夜9:00-11:00、AbemaNews)で、「コミケ」の愛称で知られる、世界最大の同人誌展示即売会「コミックマーケット」について議論が展開した。
2019年12月に行われたコミケの来場者数は75万人に上り、経済効果は“100億超”と、驚きの数字をたたき出す巨大マーケットとして国内外に認知されるようになった。その一方で、著作権を巡るさまざまな問題点が取り沙汰される現状も。
そこで番組では、同人誌の“二次創作”というグレーな実態について話し合いがされた。
「原作のファンのつもりで…」
本放送では、いつもMCを務めるカンニング竹山に代わり、普段はコメンテーターとして出演する幻冬舎の編集者・箕輪厚介がMCを務めた。
自身も著書を持つ箕輪は、この“二次創作”問題について「自分の本が売れるということを含めて、SNS上で盛り上がってほしいと思います。いろんなパロディーをやっている人がいますが、それが広がれば広がるほどオリジナルも読まれる。
僕個人としては、オリジナルを作ったクリエーターに対して、何かしら還元されるような仕組みがあった上で、“二次創作”というこんなにも需要がある市場は育てていくべきだと思います」と、互いに利益を享受する制度の整備を条件、賛成する考えを示した。
これに対し、小説家の幾谷正は「自分も創作をする前にオタクとして“二次創作”が好きな時代があって。その時に、原作のファンのつもりで“二次創作”の同人誌を買って気付いたら10万円ぐらい使っていたのに、原作のコミックやCDには1000円ちょっとしか使っていなくて。
自分の中でファンの心理として買っていたはずなのに、原作者や公式に関わっている人に全く還元されていなかった。自分が小説を書くようになってからはなおさら、『これは本当に正しいことなのか?』と疑問を持つようになった」と“二次創作”に異を唱えた。