タイトルにちなんだ意味深なエピソードに考察が続々<テセウスの船>
WEBサイト ザテレビジョンでは、1月19日の「視聴熱(※)」ドラマ デイリーランキングを発表した。
1位「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45、NHK総合)79149pt
長谷川博己が明智光秀にふんする大河ドラマの第一回「光秀、西へ」が、75分の拡大版で1月19日に放送された。
領地を荒らす野盗を撃退した際、光秀は、その頭領が持っていた“鉄砲”という見たことのない武器に興味を持つ。美濃守護代・斎藤氏の名跡を継ぐ斎藤道三(本木雅弘)に掛け合い、道三の正妻のため京から名医を連れてくるという約束と引き換えに、鉄砲がどういうものか探る旅に出る。
最初に堺を訪れた光秀は、ひょんなことから三好長慶の家臣・松永久秀(吉田鋼太郎)に気に入られ、鉄砲を手に入れる。次に向かった京では、名医と名高い望月東庵(堺正章)と助手の駒(門脇麦)に出会う。
映像や衣装などの鮮やかさが話題になるなか、長谷川をはじめ、本木、吉田ら豪華キャスト陣の演技に称賛が集まった。長谷川演じる主人公・光秀は、戦いに挑む時などのキリっとした表情のほか、鉄砲を思わず手に入れることができて喜ぶ様には若き時代ゆえのかわいさもあった。
また、若き光秀に大きな影響を与えることになる松永久秀は、光秀が訪れた刀や鉄砲を扱う店「辻屋」で初登場。「辻屋」の店主・宗次郎として、人気声優・大塚明夫がゲスト出演したが、大塚は、松永を演じる吉田が主催する「劇団AUN(あうん)」の創立メンバーの1人で、かねてより2人が似ていると話題に。大塚の渋い声と演技とともに、吉田との2ショットでも「似すぎ」とSNSが盛り上がった。
ラストでは、望月らの町が大名同士の抗争で大火事になり、家の中に取り残された少女を光秀が救い出した光秀に、かつて自分を火事から助けてくれた武士が語った話をする駒。それは「いつか戦は終わる。戦のない世の中になる。そういう世を作れる人がきっと出てくる。その人は“麒麟”を連れてくるんだ。麒麟というのは穏やかな国にやってくる不思議な生き物だよって」というものだった。
その話を聞いた光秀は、初めて美濃を出て、世の中の窮状を見てきたことから「何かを変えなければ…誰かが…。美濃にも、京にも…麒麟はこない」と力強く語った。タイトルにまつわるエピソードも出て、今後への期待が高まっている。