本当にこれ地上波でできるのかなって(笑)
――オファーを受けた時の印象を教えてください。
山田:今活躍されているイケメン俳優と呼ばれている方たちは、この役を絶対やらないだろうな…というところで、制限をかけずにどんな所でも飛び込んでいこうというのが自分の強みだと思っていたので、この面白い役をやりたいと思いました。ただ一つ、汐梨ちゃんにいろいろなことをしてしまうので、嫌われないかが心配でした(笑)。
秋田:お話を頂いてから、原作を読んだらすごいシーンがたくさんあって。本当にこれ地上波でできるのかなって(笑)。読めば読むほど続きが気になる作品でしたし、幸子も純粋でかわいい女の子だなと思ったので、演じてみたいなと思いました。
ーーご自身の役柄について、どのように捉えてますか?
山田:演じていくうちに思っていったんですが、愛田先生は生まれた瞬間から“化け物”だったわけではなく、多分お母さんに虐待されて育ったんじゃないかな。愛情をもらえなかった環境で育って、「愛」というものを分からずに、表現の仕方が変わっていってしまったんじゃないかと。“悲しい奴”に見えたら良いなというのは思っています。
秋田:幸子は、いろいろな障害がありながらもいちずに愛田先生のことを思い続けられることはすごいなと思いましたし、ぶれない芯がある子なのかなと思います。
純粋で、言われたことを素直に受け取ってしまう子だと思うので、演じる上ではあまり深く考えずに、初めて台本を読んだ時の気持ちを大切にお芝居するようにしていました。
私も普段からあまり物事を深く考えるタイプではないので、それが幸子を演じる上で、合っていたのではないかなと思います。
自分の人生より、役の人生の方が心が動いてる
山田:(愛田先生を演じる上で)終盤の方は本当に苦しくなってきて…最終話のシーンは特につらくなりましたね。このお仕事って面白いなって思うのが、自分の人生より、役の人生の方が心が動いてるんですよね。
だから僕はこの仕事が好きなんだなと思いました。汐梨ちゃんも理想の幸子を演じてくれたからお芝居していて楽しかったし、最後のシーンは2人で演じながら「素敵!」って思いました。
秋田:私は人見知りで現場になじむのに時間がかかる方なんですけど、山田さんが初日からたくさん話し掛けてくださったおかげで、すぐに撮影現場にもなじめて毎日が楽しかったですし、撮影の合間にも幸子として接してくださったので、先生に対してすんなり幸子と同じ気持ちになれたなと思います。