堂場瞬一の名作「棘の街」が仲村トオル主演でドラマ化!
ABC・テレビ朝日系で、6月18日(土)に放送される「土曜ワイド劇場」で、警察小説の名手・堂場瞬一氏の隠れた名作「棘の街」が仲村トオルを主演に迎え、ドラマ化されることが分かった。仲村が“刑事でしかいられない”哀しき刑事・上條を演じる。
同ドラマは、荒んだ港町で発生した誘拐事件の誤認逮捕から1年後、誘拐された少年が白骨遺体となって発見されたことから始まる。父を憎むがゆえに故郷を捨てた男・上條(仲村)が、警察官となり捜査のために帰郷し、事件と同時にさまざまな過去と向き合う中で、自分の存在意義に揺れていく重厚なサスペンス。仲村が演じる上條は故郷・北嶺へ戻り、その誘拐事件の犯人逮捕に並々ならぬ執念を燃やす。上條は、家族より仕事を優先してきた父に反発し、街を出たものの、結局自身も同じ理由から息子を養子に出したという過去を持つ。捜査を進める中、記憶喪失の少年を保護したことから思わぬ展開へと進むが、終盤では”反発したつもりの親との関係が追随となっているのではないか”、”息子との関係も結局同じなのではないか”、という上條の複雑な心情が丁寧に描かれる。仲村のほか、有森也実、浅利陽介、森本レオ、杉本哲太らが脇を固める。
仲村は、上條という人物について「好きか嫌いかでいうと、あんまり好きじゃないタイプ(笑)、だから初めは私的な感情を込めずに、客観的に脚本に書かれたものを演じようと考えていました。でも、演じるうちに“彼は仕事以外は選べず生きてきてしまったんだ”とか“自分で自分を追い詰めた結果、組織や犯罪に対する『苛立ち』がある意味生きている実感なんだ”と思うようになって“彼を理解してあげたい”という気持ちが生まれてきました。演じてみたらこう思えるようになったということはよくあることだけど、それが今回はとにかく多いですね」と明かした。
6月18日(土)夜9.00-10.51 テレビ朝日系で放送