“天才”と呼ばれた芸人がどん底人生を振り返る「樹海に行って死んだろかな…」
当時の大城は自暴自棄になった揚げ句「ネタに放送禁止用語をぶち込んでやる」と決意し、ある宗教団体に潜入取材した経験を漫談にしたこともあるとか。
テレビではなく地下ライブで活動するようになり「挙動不審寄席」「水道管破裂ライブ」という、インパクトの大きなタイトルのライブに出演。
自身の“できちゃった結婚”を機に「ポップなネタ」で2時間の単独ライブに挑んだこともあったが、出来上がったネタはたったの3本で、17分30秒にしかならなかったという。
結局、離婚することになってしまい、どん底の状況の中で大城は「樹海に行って死んだろかな…」とまで思い詰めていたそう。
そんな大城に手を差し伸べた“恩人”が千原兄弟で、2017年のトークライブ「チハラトーク」に大城も参加することに。
大城はその時の喜びを「クソみたいな自分のエピソードを話したら、人生最大の爆笑。芸歴28年、42歳の初体験でした」と語り、「多くの人から『面白かったよ』と言ってもらえた。同期たちも喜んでくれた」「あの日の大爆笑を経験しなかったらどうなってるか分かりません。生きてなかったかも分かりません」と、千原兄弟や周囲の人々への感謝を言葉にする。
今回の「しくじり先生」への出演(収録)前日には、同期の河本から「明日頑張ってこいよ! 思い切り行ってこい!」と激励のLINEが届いたことを明かし、ライバルでもあった河本の心遣いに「『おまえには負けへん!』って言うてた相手が助けてくれた」と、大城は少し涙ぐんだ様子で語っていた。
放送終了後のSNS上には「芸人同士の絆にはいつも感動させられる」「やめていく芸人も多い中で、売れなくても30年続けていることに尊敬」「苦い経験が顔つきに刻まれてるのが魅力的に見える」「チャンス大城さん、真面目に語りすぎてて良さが出てない(笑)」などのコメントが寄せられていた。
次回の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」は3月9日(月)放送予定。