ビートたけし、堀ちえみに共感「絶望して死ぬよりも、絶望しても生きている方がいい」
「どんな姿でもいいから存在していて欲しい」
もともと堀は「舌がんというものが存在することすら知らなかった」ために、痛みを我慢し続けてしまったという。
医師からがんのステージ4と宣告された時は、「もう人生終わりかな…」と思ったというが、そんな堀に移植手術を決意させたのは「手術のあと、どんなに辛いことが待っていたとしても、やっぱり手術でがんを取り除いてもらって、頑張って生きていて欲しい。どんな姿でもいいから存在していて欲しい」と言ってくれた家族だったという。
そして「時計の針は戻せないから、悔やむんじゃなくて、運命として受け止めて、先へ進んで欲しいって、16歳の娘に諭されました」と明かした。
そんな堀にたけしが心境を尋ねると、「今の方がいいです!」と即答。「舌を失ってしゃべりづらいですけど、がんと一緒にいろんな余分なものを取り去っていただいた感じで、生きていることがすごく素晴らしく感じられる」と話すと、たけしも「絶望して死ぬよりもね、絶望しても生きている方がいいんだよね」と激しく共感。
「オレも事故を起こした時、最初は死んじゃえば良かったと思った…今死んだら“伝説の男”になれるなって、ざまぁみろって病院のベッドの上で思ってた。でもそうじゃなくて生かされてるんだよね」と振り返ると、堀も「ホントにそんな感じです!」と意気投合する。
収録後のインタビューでも、「たけしさんとは40年近く一緒にお仕事をさせていただいていますが、昔は水泳大会に全裸で乱入してくるような人で、ずっと“なんてひどい人だ”と思ってました(笑)。でも今日は、たけしさんが私の気持ちを手に取るように分かってくれて…。一度は死を受け入れて、“死ねばよかった”を経験したあとに、“生きていてよかった”という境地に到達したというたけしさんのお話が、自分が今まさに感じていることと同じで、 “生きてるって素晴らしい”っていう気持ちを共感できたのがすごくうれしかった。40年近いお付き合いですが、今日、初めて心が通じ合った気がしました(笑)」と語った。
3月17日(火)夜7:00-9:48
テレビ朝日系にて放送