伊藤淳史、寺尾聰とのコンビ復活に「前作以上に二人のコンビ感が、より深いところまでお見せできると思う」
伊藤淳史「寺尾さんに全て甘えて楽しくやらせていただきました」
新田という役は、正義感が強くて真っすぐな性格なので、知らず知らずに罪を犯した人たちへ同情してしまったりするタイプです。そういう一面がありつつも、でもやっぱり悪いことは悪いと訴えていかなきゃいけないということを寺尾さんがおっしゃられて。台本にはない部分ですが、今作ではそういうことを改めて感じて演じさせてもらいました。
寺尾さんとは前作で初めてご一緒させていただきましたが、大先輩の役者さんということで最初は正直とても緊張していたんです。でも、実際に撮影が始まったら、いつもすごく穏やかで優しくて。前作の現場の中盤ぐらいからその優しさに甘えさせてもらっていたんですけれど、今作では初日から寺尾さんに全て甘えて楽しくやらせていただきました。なのでパート2では前作以上にこの二人のコンビ感が、より深いところまでお見せできるんじゃないかなと思っています。
寺尾聰「台本に書かれたものをどう演じるか、一つ一つを掘り返す」
ドラマを作るとき台本に書かれたものをどう演じていくか、大事にその一つ一つを掘り返します。今作ではオレオレ詐欺の受け子の子が出てきますが、その受け子をどう扱ったらいいか、演じている僕らがもう少しちゃんと伝えなきゃいけない、そう考えながら作っています。
テレビのニュースでもオレオレ詐欺事件はたくさん報じられていますが、特に受け子のポジションは罪の意識が少ない場合が多い気がします。だからといって罪の意識のないドラマを作っちゃいけないと思います。
そういったことを考えながら僕らは、その流れの中で飛んだり跳ねたり、いろいろやっています。だから、そのときに共演する相手がすごく大事です。役を面白おかしく演じる人もいますが、伊藤君の場合、真っ正面に役を受けとめて、真面目な警官としてすごく正直に演じています。それがとてもいいんです。だから、またやろうぜと思えるんです。プロデユーサーや誰かから何も言われていないのに、撮影しながら伊藤君と、これパート3のときにさ…って話したりしています(笑)。