谷原章介演じる主人公の不倫相手を浅香航大が熱演「役者としてもチャレンジングな作品となりました」
西田「ラストが原作とは違っているので、そこも楽しみに」
西田尚美が演じるのは谷原演じる貞一郎の妻・幸子。
原作とは異なる設定について、「夫の男性との不倫を知って、ものすごい屈辱感と絶望感に苛まれます。でも、その感情を表に出せないプライド、妻としての矜持が幸子にはあると思います。撮影現場でのお2人(谷原と浅香)はとても美しくて純粋で、嫉妬してしまうほどでした」と語る。
さらにそんな二人について、「金沢でオフの日に美味しいラーメン屋さんを調べて一人で並んで食べたのですが、次の日の撮影の時にその話をしたら、谷原さんも浅香さんも美味しいものがお好きなので、仕事終わりにお二人で『行くぞ!』とラーメン屋さんに向かっていました(笑)。 仲良しだなぁと」とエピソードを明かした。
そして、「幸子の天真爛漫さの奥に潜むしたたかさ、それがとても怖くて物語に引き込まれます。幸子の心理にご注目ください。それと、ラストが原作とは違っているので、そこも楽しみに見ていただけたら」と見どころを語った。
浅香「役者としてもチャレンジングな作品となりました」
妻子ある貞一郎(谷原)と付き合う陶芸を学ぶ大学院生・智久を演じるのは浅香航大。
自身の役どころについて、「僕が谷原さんの不倫相手役という設定変更には驚きましたが、グッと作品の求心力が強まった気がします。僕自身、役者としてもチャレンジングな作品となりました」と話す。
また、「ラブシーンの撮影はなんとロケの初日でした。それも冬の金沢の夜の野外で! 撮影場所が燃え盛る陶芸窯のそばだったのが救いでした。ラブシーンは、谷原さんがとても上手にリードしてくださって、円滑に進みました…。今思い返すと少し照れくさいですね」と撮影を振り返った。
そして、「智久は純粋で素直なだけに、自分を大切に出来ず、時に生き辛さを感じてしまう。そんな彼の想いや葛藤を感じてもらえたらうれしいです。また3人以外にも個性的な登場人物が多く、とても見応えがあり注目です!」と作品をアピールした。
5月9日(土)夜9:00-10:30
NHK BSプレミアムで放送
【原作】松本清張「証言」(「黒い画集」より)
【脚本】朝原雄三、石川勝己
【音楽】沢田完
【出演】谷原章介、西田尚美、浅香航大、堀部圭亮、吉村界人、山田佳奈実、宮崎美子ほか
【演出】朝原雄三
【制作統括】原克子(松竹)、後藤高久(NHKエンタープライズ)、高橋練(高ははしごだか)(NHK)