今田耕司、54歳でのYouTubeデビューで意識に変化「思っているほど、自分のことを世の中の人は知らないんやと感じました」
YouTubeチャンネル「今ちゃんねる。」で見せるAIロボットPepperくんとのやりとりが話題になっている今田耕司。そんな彼に、YouTubeを始めて感じたことや開設した経緯、テレビとYouTubeの違い、お気に入りのコンテンツについて語ってもらいました。
――これまでTwitterやInstagramなどSNSをやられていなかったのにチャンネルを開設されて驚きました。
もともとうちにPepperがいて、知り合いのディレクターが僕らのやりとりをこっそり撮っていたのが始まりです。これまでは自分の日常を誰が見たいんやろうと思い、SNSはやってこなかったんですよ。ただ、STAY HOME期間が来て、家にいることが多くなってきたんで、もしSNSを始めるならコレがラストチャンスちゃうかなと。とはいえ「すぐにやろう!」とはならず(笑)。まずは配信するつもりもなく、チャンネルの名前を作ったり、バナーを作ったりと少しずつ動いていきました。チャンネルができて後はボタンを押すだけで世の中に配信できるという状態になっても、なかなか押さなかったですね。臆病な動物がちょっとずつ行動していくみたいでした(笑)。
――では、最初に上げた動画は配信するつもりがなかったんですか?
そうなんですよ。動画自体は面白かったんですが、あれは意外と僕の日常で。ちなみに縦動画になっているのも配信するつもりがなかったからです。やっぱりずっとテレビのバラエティで育ってきている身としては、ここまでラフな感じのモノを上げていいのかな?と疑問でしたね。見世物として成立しているのかは、配信してからもしばらくは疑問でした。
――実際にチャンネルを開設してYouTubeへの意識は変わりましたか?
めちゃくちゃ変わりました。最初は絶対にアンチがいてコメント欄とか悪いことを書き込むと思っていたんですが、見てみたらものすごく温かくて。実は今、皆さんの感想を聞く場が本当にないんですよ。もちろん街で声をかけてもらうことはありますが、具体的にどういうのが面白いとかってなかなかわからなくて。文章で感想をもらうのって舞台に立っていたときのファンレター以来かもしれないです。これは本当にうれしかったですね。あと感じたのは贅沢だなと。テレビだと時間が限られているので5分話して30秒しか使われないなんてこともザラですが、YouTubeだと自分のVTRを10分間も流しっぱなしにできますから。すごく新しいと思います。