10月からプライム昇格の「勇者ああああ」 なんとなく見てしまう魅力は“大人たちの放課後”感にあり
新たな一面を見せる芸人たちと秀逸な“芸人イジり”
「勇者ああああ」のレギュラーはMCのアルコ&ピースとナレーションの相田周二(三四郎)だけで、各回にラブレターズやGAG、野田クリスタル(マヂカルラブリー)らさまざまな芸人たちがゲストとして出演。彼らは時折、他の番組では見せない一面を見せ、急に輝きを放ちはじめる。
この番組の名物となった、好きなゲームをひたすら紹介する企画「ゲーマーの異常な愛情」では、突出したゲーム愛と知識、プレゼン力を発揮したノブオ(ペンギンズ)やヤマグチクエスト、元テレビ東京アナウンサーの田口尚平らが注目を集め、番組内の人気者に。実際、彼らはこの番組がきっかけでゲーム関係の仕事が増えたという。
GAGの宮戸洋行は事前にゲームを猛勉強して現場に現れ企画を成功に導く真面目さを発揮し、「キングオブコント」の決勝にも進出したことのあるななまがりの森下直人は、“架空の物まねタレントが架空の芸能人の物まねをする”というネタで爆笑を起こした。
また、芸人の“イジり方”も「勇者ああああ」は秀逸だ。
今年7月に開催された「テレ東無観客フェス2020」のステージでは、はんにゃ、フルーツポンチ、しずるが登場。彼らだけ、人気絶頂を誇った2011年当時(東日本大震災で放送されなかった「ピラメキーノG」の最終回)という設定でイベントを実施。アルピーらは観客席から今の彼らの実情を吹き込む形で、ステージ上の人気者たちをイジり倒した。
さらに、リズムネタとリズムゲームの合計得点で競い合う「リズム-1グランプリ」では、「やっちまったなー!」のフレーズでブレークしたクールポコ。が、それ以前にHip Hopネタをしていた頃のコンビ名“サシャナゴン”として出演。当時のネタ披露にきまりが悪そうだが、なぜか高評価を受けて1位を獲得してしまう様子が笑いを呼んだ。