宮崎あおい、堺雅人が理想の夫婦を熱演
10月8日に公開初日を迎えた映画「ツレがうつになりまして。」の初日舞台あいさつが都内で行われ、宮崎あおい、堺雅人と、劇中に2人のペットとして登場したイグアナのイグ、原作者の細川貂々と望月昭夫妻、佐々部清監督が登壇した。
本作は細川貂々の実体験をつづった同名エッセーコミックを映画化。パートナーのうつ病をきっかけに、夫婦がこれまでの生活を見詰めなおしていく姿をユーモアたっぷりに描いている。
夫を支えながらたくましく成長していく妻・晴子を演じた宮崎は「本作に関われて、今自分がここに立てたことがうれしいです」とあいさつ。ある日突然うつ病にかかってしまう夫・幹男役の堺も「病気を扱っておりますが、1組の夫婦の愛を描いてます」と作品の見どころをアピール。
宮崎と堺は大河ドラマ「篤姫」('08年・NHK)に続き、3年ぶりに夫婦役での共演となった。そんな“夫”について宮崎は「とにかく真面目。頭をすごく使っている人」と分析しながらも「現場ではその時の感情も大事にできる。役者さんとしてもすごいし、尊敬します」と、大絶賛した。それを受けて堺は「揺らぎのない豊かな存在感があり、俳優として100%信頼できる共演者です」と“妻”に賛辞を送った。佐々部監督は、そんな2人が現場の空き時間に椅子を並べて文庫本を読んでいる光景を見て「小津安二郎監督作品の老夫婦を見ているよう」と評価。長年連れ添った夫婦のような雰囲気さえ漂わせていたようだ。
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