大物歌手たちも紅白リハに続々登場!!
12月30日、東京・NHKホールにて「第62回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが行われ、西田敏行、氷川きよしらが登場し、本番に向けての思いを語った。
21年ぶり4回目の出演となり、東日本大震災で被災した福島県出身の西田は、被災地の復興を願う新曲「あの街に生まれて」を披露する。「被災された方々への思いを大事に、ステージで歌わせてもらいたい。通常の歌手としての出場とは趣が違いますね。自分の歌で全力を込めて歌いたいです」と思いを語った。
12回連続出場で、今回は「情熱のマリアッチ」を披露する氷川は「ステージでは皆さんに愛を届けたい。言葉によって人は助けられていくと思うので、これから世の中にいい言葉が飛び交う時代にしていきたい。自分を信じて、自分の言葉で、自分の思いを人に伝えていこうと思います」と語り「ことし1年は震災があって、皆さんの思いを考えると涙が止まらなくとても苦しかったですね。当たり前に生活していること、ただ生きてることはありがたいなと、お金とか財宝よりもやっぱり大切なのは命なんだなと思いました。少しでも人間として社会人としての模範となるような生き方をしていきたい」とコメント。
22年ぶりの出場で「北国の春」を披露する千昌夫は「いつも歌っている『北国の春』とはまた違いますが、とりあえず暗くならないように、せめて明るく歌いたい。被災地の思いを込めて、来年頑張りましょうという気持ちで歌っていきたい」と語った。
「夜桜お七」を披露する坂本冬美は「震災で人的被害が出たところはまだまだ復興、復旧がまだで大変な状況なので、紅白を仮設住宅でご覧いただく方がけっこういらっしゃいます。私やほかの歌い手の皆さんも明らかに昨年とは違う状況の中でご覧になる方々が大勢いらっしゃるということを心に留めてしっかり届けたいと思います」と語り、「来年はこれ以上の苦しみはないと思うのでこれから良くなっていくという気持ちを前向きに頑張っていきましょうとしか言いようがないですが、私たちは歌でその思いを届けたいと思います」と思いを明かした。
デビュー25周年を迎え、中島みゆきの「時代」を披露する徳永英明は「いまから明日に向かって生きている人たちに向けて、使命感を持って世のために歌っていきたいです。6回目にして真剣に最高の歌を歌いたいと思います」と明かした。
「帰ろかな」を歌う北島三郎は「ことしは、元気が出るような曲が多い気がします。いつもの紅白とは違う。いま、故郷に帰れない人もいるので早く帰れたらいいと思う。そういう人たちのために、決して悲しくなくきっと帰れるんだって、明るく歌いたい」と語った。
今回、紅組のトリを務め「津軽海峡・冬景色」を披露する石川さゆりは「1年の締めくくりの歌い納めはとてもうれしいです。私たちは音楽で、皆さまの心を元気にできるすべを持っていると思っています。皆さんに思いが届くように歌うだけです。来年元気になるように歌いたい」とコメントした。
12月31日(土)夜7.15-11.45 NHK総合・ラジオ第1にて放送
(※夜8.55-9.00は中断ニュース)