「遺留捜査」月島中央署の“渋メン刑事トリオ”座談会Part2「最終回の見どころは屋形船と遠山!」
(「遺留捜査」月島中央署の“渋メン刑事トリオ”座談会Part1から続く)
――そんな糸村さんにライバル心むき出しというか、何かにつけて食いついてくる佐久間刑事役の八嶋智人さんはどんな方ですか?
正名「ああいう方です(笑)。とにかく喋ってますね」
眞島「なんか瞬発力というか反応が半端ないですよね」
正名「それを今回、眞島さんはすごく感心しているんだよね?」
眞島「そうそう。初めてじっくりご一緒させていただいたんですけど、すごいな~って思います。本番直前まで全く違うことを喋っていたのに、あの切り替え方は。みんな切り替えるんですけど、結構喋ってますからね。バランス取ってるのかな?」
岡田「でも、きっと緊張しないように喋っているんでしょうね。だって2人きりのときは、結構喋らないこともありますもん。ノってくれる人がいるとひたすら喋るみたいな」
正名「私のときはずっと喋っていましたよ。正直、ちょっと静かにしてもらえないかなあとか思いつつ(笑)。同い年ではありつつも…ねえ」
――皆さんの仲の良さがうかがえます。ちなみに正名さんのお誕生日には、パーティーを計画されていたとか?
正名「実際はできなかったんですけどね。そういう流れにはなりかけました。都内から離れた場所でロケをしていて、結構遅くまでやって、次の日も相当早いって日に、『みんな泊まって飲んじゃわない?』みたいなノリで、ちょっと(誕生日祝いを)やってくれるつもりだったんでしょうけど、結局、私がヘトヘトで『帰りま~す』って(笑)。あれは申し訳ないことをしてしまいました。」
岡田「でも、あったじゃないですか。みんなからのプレゼントが」
正名「ああ、トータルコーディネート! 『ワンランク上の男』がテーマのプレゼントを頂きました。実は後日談があるんですけど、プレゼントを頂いた翌日、うっかり頂いたワンセット(シャツ、ズボン、サンダル)を撮影現場に着ていかなかったんですね。洗濯してから着ようと思って。そしたら八嶋さんに『ワンランク下の男で来やがった』って言われました(笑)。それも本当に申し訳ないことをしてしまったなあ、とつくづく反省しております」
――では、課長としてメンズだらけの刑事課をまとめる、紅一点・斉藤由貴さんはどうですか? ほんわかしたイメージですが…
一同「その通りです!」
正名「ちゃんとせりふを言うと普通に感心されますね。三行ぐらいのせりふをちゃんと間違わずに喋ると『なんで喋れるの? いつ練習してるの?』って驚かれます(笑)」
眞島「あれは面白いですよね。斉藤さんだって喋っているのに。ほかの人がちゃんと言えているとイヤなのかな。間違えたらいいなっていう気持ちがあるのかも」
正名「そうおっしゃっていましたね。上川さんにさえ『しくじれ! しくじれ!』って心の中で言っているそうで。『なぜかまないんだ?』と(笑)。(斉藤さんは)ナチュラルなやり取りを心掛けているという感じですね」
岡田「でも、できるだけ文章っぽい言い回しを避けて、会話っぽく自分の中で成立させているうまさってのはものすごく勉強になりますよね」
正名「それこそ、7話で『ほら、糸村くん行くよ!』ってのが、お母さんが言うことを聞かない子供を引っ張っていくようなシーンにだんだんなっていって、そこも新鮮で面白いですね。自然と関係性がどんどん変わっていくみたいな」
――なるほど。また、お父さん的な存在として署長役の三宅裕司さんがいらっしゃると思いますが、三宅さんはどうですか?
正名「三宅さんは本当にもう『うん。みんなそれでいいんだよ』という感じで、見守られている感じがかなりします。私なんかは“署長の腰巾着”という設定で、結構暑苦しいかな? と思いつつお芝居をさせていただいていますが『全然構わない。どんどんやってやって』みたいな。もうベテランの方ですから、私も甘えさせていただいて、やらせていただいています」
岡田「やっぱりそういう意味ですごく安心させてくださる、というか現場がピリピリしている中でも、パッと入ってきて、ひと笑いさせてくれるので、ただただすごいなあという感じです」
眞島「ほんと、ただただすごい方だよね!」
正名「だから、現場の和ませ方なんか年季の入ったもので本当にうまい。それを逐一、八嶋さんが盗もう盗もうとしているんですよね」
眞島「これ8話で終わりますけど、もうあと8話とか9話あってもどんどん深いドラマになっていきますよね~。いろんなところが広がって面白いドラマになるんだろうなあ…」
正名「どうしたの? いきなり入れ込んできたけど。そうなったら、もう課長がそれぞれにお見合い話を持ち掛けるみたいな展開になるかな(笑)」
――では、最終回の見どころを。
正名「やはり立てこもりですね。当初、台本の設定では立てこもる場所は全く別の設定だったのですが、監督のアイデアで、月島ならではのところで立てこもるということにしたんですよ」
眞島「まさかの屋形船ですよね」
正名「そうそう、前代未聞じゃないですか? 屋形船に立てこもるなんて」
岡田「誰も立てこもろうとは思わないでしょうね。屋形船には…。なので屋形船に変わったのは斬新ですね。ずっと動いているものだからすごいと思う。僕らもどうなるのかワクワクするので、見ている人は僕らよりも数倍、どうなるんだこれ!? ってワクワクしてくれるんじゃないですか」
眞島「さすが!って思うよね。でも、立てこもろうと思えばできるんだね。屋形船ジャック!」
正名「やっぱりそれが最終話の見どころになるんじゃない? あと実は遠山が要チェックですね。屋形船と遠山!」
眞島「ああ~、ワンポイント僕の見どころありますね。“レスキュー遠山”ね!」
正名「本来2時間スペシャルにしてもいいくらいの内容量を1時間でバっとお見せすることになると思うので、もう本当に集中して見てください!」。
岡田「みんな2倍速で喋りますから。それで2時間分を1時間に(笑)」
眞島「本当にこれはあと8話とか9話続いてもいい気がするなあ。すごく深いドラマになっていく気がするので…」
岡田&正名「それ引っ張るなあ~!!(笑)」
岡田「でも、本当にさっき僕蔵さんが言った通り、スピード感がすごくあるので本当に見てほしいですね。逆に8話でストンって終わるというのも僕はちょっと気持ちいい。さっぱりしていていい最終回になるんじゃないかなと思います」
9月6日(木)夜9:00-9:54(最終回)
テレビ朝日系で放送