新時代の旗手となる作品! 北野武監督が見せた大いなる自信
北野武監督の最新作、映画「アウトレイジ ビヨンド」(10月6日・土公開)のジャパンプレミアが、9月18日、都内で行われ、北野監督、西田敏行、三浦友和、加瀬亮、中野英雄、松重豊、小日向文世、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬、神山繁が登壇した。
出演者たちは「とにかく前作(アウトレイジ)の一番最後で、上り詰めましたので、その人間の末路を見ていただきたいと思います」(三浦)、「今回は出世して若頭になったのですが、(頂点に上る)器じゃなかったようで…(笑)。ひどい目に遭います」(加瀬)、「参加して、大変楽しく仕事ができました」(中尾)、「念願の北野組の役者として、この映画に出演できたことを本当にうれしく思ってますし、仕上がった作品を見て、本当に楽しかったし、面白かったし、すっきりしました。撮影中に怒鳴ったら、澱が全部出て血圧が下がりました(笑)」(西田)、「憧れだった北野武監督の作品で出れて、素敵で緊張感のある時間が過ごせました」(塩見)、「憧れの北野武監督の映画に出させていただきまして、本当に光栄でした。高い緊張感と自由と、すばらしい空気の中で演じさせていただけて、本当に幸せでした」(高橋)、「ご覧になる方は、文句なしに楽しめると思います」(神山)、「二作続けて、片岡という刑事役でスクリーンに存在できたことを本当に感謝しています。そして、この役を作ってくださった北野監督に心からお礼を言いたいと思います」(小日向)、「現場では緊張のしっぱなしでした。でも、北野組に参加できたことは本当に幸福なできごとでした」(松重)、「小日向さん同様、本当にこの役を監督からいただいて、本当に感謝しております」(中野)、「普段、他の映画だと大体、僕が一番強面なんですが、きょう一番かわいいっす(笑)」(新井)とそれぞれあいさつ。
北野監督は「カンヌ映画祭では、反応が怖かったんですが、試写後、みんな喜んでくれたんでほっとしました。賞の関係でいうと、時代の流れで、『暴力を描いた映画はもらっちゃいけない』って言われりゃ『まぁ、そうかな』と思って、『名誉だけもらおう』ということなんですけども」と語った。また、「今回の映画は、見てわかるとおり、役者さんたちがみんな主役を張れる人たちばっかりです。当然ギャラも相当かかります! すごいです!! 事務所としても大変ですけども、皆さんが友達を誘って見ていただければ、なんとか赤字が解消できる」と笑いを交えた言葉でPRした。
さらに、「高倉健さんの任侠映画の後、深作(欣二)さんの『仁義なきシリーズ』が、日本の暴力映画の歴史を作って来ましたが、多分この『アウトレイジ』というのが新しい時代だと思います。最後まで楽しんでください」と大いなる自信を見せた。
10月6日(土)公開