「米倉さんのファンの方には大目に見ていただいて…」学生時代の亜矢子を演じる松岡茉優が大恐縮!?

ドラマ映画

2013/06/14 16:00

映画「絶叫学級」(公開中)や、6月24日(月)よりNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」(毎週月～土曜　朝8:00-8:15)に出演する若手実力派女優・松岡茉優が、ドラマ「35歳の高校生」(毎週土曜　夜9:00-9:54　日本テレビ系)で、米倉涼子演じる亜矢子の学生時代を熱演中。

同作品は、米倉涼子演じる亜矢子が現代の高校に巣食うさまざまな問題を独自の視点と方法で解決していく社会派学園ドラマで、6月15日(土)に放送の第10話では、亜矢子の衝撃の過去が明かされる。

今回、松岡に独占インタビューを敢行し、撮影秘話や学生時代の亜矢子を演じる心境などを語ってもらった。

――米倉涼子さんの過去を演じていますが、最初に聞いた時の心境は？

「嘘でしょ!?」って思いましたよ！　“米倉さん要素”の欠片もないけどどうしようって…(笑)。同じシーンがないのでなかなかお会いできなくて、会ったら回想シーンの感想を聞こう思っていたんですが、いざお会いしたら「すいませんっ！　本当、すいません!!」って、出てくる言葉は懺悔のみでした(笑)。でも、米倉さんは本当に優しくて「なんで、なんで？　本当ありがとう、かわいいよー。大変なシーンばっかりで大変だね」って言ってくださったんです！　米倉さんのファンの方には、「18年間経って、あんなに美しくなったんだ」と思っていただいて、なんとか大目に見ていただきたいな…と。

――役作りに関しては？

米倉さんが演じる亜矢子の高校生時代ということでプレッシャーもあったんですが、「わたしが米倉さんの物まねをしても仕方がない」と思って、「それなら亜矢子ちゃんというキャラクターをわたしがイチから作って、その時代の亜矢子ちゃんを生きればいいんだ」と思いなおしてからはずいぶん気持ちが楽になりました。自分が中学生の時に、時には周りが見えていなくて「友達なんて！」とか「誰もわたしの辛さなんて分からない」と思っていた思春期特有の気持ちを、当時の日記を読み返して、思い出してから撮影に臨みました。(日記は毎日つけているんですか？)思った時だけその時の感情を殴り書きするというノートなんですが、読み返すと、文字の感じや筆圧、その時のペンの色で、当時の感情を思い出すきっかけになるんです。

――渡哲也さんとの共演は？

実は、渡さんと会ってしまってから、誰と会っても緊張しなくなっちゃったんです。「今度、誰々さんと共演だよ」って言われても「えー、緊張する！」って言っていたのが、いまでは「あ、はい」みたいになって、麻痺しちゃってますね…(笑)　歴史の偉人と会ったみたいな感じでした。渡さんはすごく優しい目をされているんですが、眼光が強くて、目が合うだけで「あっ、倒れる…」と思ってしまうほど。そんな渡さんに、役とはいえ反抗するところでは怖くてドキドキしてました(笑)。わたしがオールアップの時に、渡さんが花束を渡してくださったんですが、その時に握手して肩をポンッっとたたいて「またどこかでお仕事しましょうね」って言ってくださって、本当に身に余る幸せでした。「これからもっと頑張ろう！」って思いました。

――映画「絶叫学級」でも、いじめられっ子の役でしたが？

やっぱりいじめられる役は、身体的にも精神的にもきついです…。でも、同じいじめられる役でも人によって状況が違うし、気持ちも違う。「わたしは強いから平気だ」と他人に叫び、自分に言い聞かせて強がっている亜矢子。一方で、「絶叫学級」の絵莉花は、クラスのいじめよりも親友の加奈(川口春奈)から無視されてしまうことの方がショックが大きくて、悲しみが溢れてしまう。どちらも「悲しい」というのは共通していますが。

――次にやるとしたらいじめっ子役？　それともいじめられっ子役？

どっちも嫌だー！　うーん、どちらか選ぶならいじめっ子役はやったことがないのでいじめっ子役かな。でも、いじめる役もそんなに気持ちのいいものじゃないと思うし…。それは、「絶叫学級」でいじめっ子役を生き生きと演じていた広瀬アリスさんに聞いてみないと分からないですけど…(笑)

――10話以降の見どころをお願いします。

10話で亜矢子さんの過去が明らかになっていきます。いまの亜矢子さんが、どれだけのものを乗り越えて笑顔になっているのかということが分かると、11話の亜矢子さんを見る目が変わってくると思います。お母さんとのエピソードも出てくるので、ぜひ亜矢子さんの過去を受け止めてあげてください！

映画「絶叫学級」では、主演の川口春奈演じる加奈の親友・絵莉花を演じている松岡。同作品は、少女マンガ雑誌「りぼん」に連載中の同名漫画を実写映画化したもので、人間の心の中に潜む“ちょっとした悪”をあぶりだしたリアルとファンタジーが交錯するホラー。

――「絶叫学級」の舞台あいさつでは、川口さんのことが大好きだったと言ってましたが？

ずっとかわいいなと思っていて、親友役と聞いた時は「あの顔をずっと見れるの!?」ってうれしかったです！　スケジュールがタイトだったし、内容も明るいものではなかったので、空気がどんよりした時もあったんですが、そんな時は、春奈ちゃんがお話をして笑わせてくれたり、監督に向かって変顔してみたりと、現場を明るく盛り上げてくれました。たくさんの主演をやられてきた春奈ちゃんだからこそのアプローチで、すごくありがたい瞬間が何度もあって、惚れちゃいそうでしたね。（連絡先に聞けました？）聞けなかった…(泣)。なんか恥ずかしくて聞けなかったんです…。

――映画の見どころをお願いします！

この作品は、ホラー映画なんですが、ホラー映画という枠にとらわれず、リアルな高校生たちの人間ドラマでもありますので、親子で見ていただいて、親御さんたちが考えるいじめや学校の現状と大きくかけ離れた実情も感じていただき、お子さんとの学校生活の話の切り口にしていただけたらなと思います！