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山田太一の新作で、中井貴一と柳葉敏郎がビンタ合戦

2014/02/12 22:14

山田太一のホームドラマ「時は立ちどまらない」の会見より。写真手前左から、黒木メイサ、中井貴一、樋口可南子、吉行和子、奥左から神木隆之介、柳葉敏郎、橋爪功
山田太一のホームドラマ「時は立ちどまらない」の会見より。写真手前左から、黒木メイサ、中井貴一、樋口可南子、吉行和子、奥左から神木隆之介、柳葉敏郎、橋爪功

テレビ朝日では2月22日(土)、開局55周年記念として山田太一ドラマスペシャル「時は立ちどまらない」を放送する。2011年3月11日の東日本大震災から3年。脚本家・山田太一が未曾有の大災害を背景に家族の崩壊と再生を静かに描く。

この放送に先駆けて、2月12日に都内で制作発表記者会見が行われた。主演の中井貴一をはじめ、柳葉敏郎、樋口可南子、黒木メイサ、神木隆之介、吉行和子、橋爪功らが参加。山田太一氏も登壇し、作品への思いを明かした。

登場人物は、東北のとある海沿いの街に住む2つの家族、西郷家と浜口家。信用金庫の支店長・西郷良介(中井)のひとり娘・千晶(黒木)と、漁師・浜口克己(柳葉)の長男・修一(渡辺大)が結婚することになり、両家は初めての顔合わせをするが、その5日後、東日本大震災が発生。2つの平凡な家族の運命を変えてしまう。浜口家は祖母・いく(倍賞美津子)、母・正代(岸本加世子)、長男・修一の命、そして財産も家も失う。一方、西郷家は何ひとつ傷つくことなく、家族も家もすべて無事だった。震災がなければ、結ばれて親戚になるはずだった両家に複雑な思いが生まれる…。

会見では、山田氏と8人のキャストが、本作への思いを披露。主人公・西郷良介を演じた中井は「震災の被害を受けた方の中にも、“痛み”の違いがある…。その違いをどう演じられるか、強いモチベーションを持って臨みました。いちばん大切なのは、僕たちが震災や津波を忘れないようにすること。このドラマが、その一端を担えれば!」と、力強く自らの思いを語った。

秋田県出身の柳葉も「この作品が、少しでも被災地で一生懸命頑張っている方々の励みになればうれしい」と話し、中井と2人で殴り合うシーンでは“阿吽の呼吸”で思いきりビンタし合い「(中井から受けたビンタは)非常に痛かったです」と撮影秘話を告白。中井も「(殴り合うシーンでは)アドリブは一切ありませんでした。実際に殴るか、どうしようかなと思っていたら、本番直前に柳葉さんが僕の目を見て軽くうなずいたので、僕もうなずき返して…。本番が始まって、お互いに思いきり、殴り合いました。久々に他人にビンタされました」と笑ってみせた。

また、脚本を手掛けた山田氏は「俳優さんたちが素晴らしかったですね。ものすごく長いシーンを事もなげに、どなたもNGを出さないで演じ切っていらした」と俳優陣の味わい深い演技を絶賛していた。

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

テレビ朝日開局55周年記念
山田太一ドラマスペシャル
「時は立ちどまらない」
2月22日(土)夜9:00-11:06
テレビ朝日系にて放送

画像一覧
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  • 山田太一のホームドラマ「時は立ちどまらない」の会見より。写真手前左から、黒木メイサ、中井貴一、樋口可南子、吉行和子、奥左から神木隆之介、柳葉敏郎、橋爪功
  • 本作は山田太一氏(写真奥右から2番目)が各登場人物の感情の移ろいを細やかな視点で、時に優しく、時に激しく、時ににユーモラスに描写するホームドラマ
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