「エクスタント」出演の真田広之がスピルバーグの推薦に感激!
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ハリー・ベリー主演の海外ドラマ「エクスタント」が'15年4月よりWOWOWで放送されるのを記念して、12月4日に第1話の特別試写会が都内で開催された。上映前には、物語の鍵を握る人物・ヒデキ・ヤスモトを演じた真田広之が舞台あいさつに登場。現在、活動の拠点をアメリカに置く真田の帰国に、会場は大きな興奮に包まれた。
真田は抽選で試写会に当選したWOWOW加入者から花束を受け取ると、「ありがとう」と声を掛け、固い握手。感激のあまり顔を赤らめる女性に、甘い笑顔を投げ掛けた。
3カ月ぶりの帰国で何をしていたか問われるた真田は「知人に会っていますね。日本舞踊の家元にあいさつに行ったり。それと、知り合いがやっている居酒屋に行きました。メニューはおまかせで、それに合う酒を選ぶのが楽しくて」と充実した時間を過ごしていることを明かした。
本作は米・CBSでことし7~9月に放送されたSFミステリー。アカデミー主演女優・ハリー・ベリーを筆頭に、ドラマ「ER 緊急救命室」出演のゴラン・ヴィシュニックなど豪華俳優陣が集結。ハリー演じる女性宇宙飛行士・モリーが宇宙ステーションで13カ月間の単独任務後、地球に生還する。だが、メディカルチェックを受けると、単独任務かつ不妊症であるにもかかわらず、妊娠していたことが発覚する。
ドラマのオファーが来た時について、真田は「まず、クリエイターのミッキー・フィッシャーから物語の大まかな流れと役割のプロットが、温かい手紙が添えられて届いたんです。ストーリーのアイディア、役柄の面白さを感じました。そして、スピルバーグとは以前から進めていた話があって、このドラマをキャスティングする際にプロデューサーに僕を推薦してくれた。CBSの夏の目玉企画ということで、期待に応えられるか不安はあったけど、“No”という理由はなかったですね」と感慨深げに振り返った。
一方、共演したハリーについては「現場では、貫録を持ちつつ、シンプルに役に生きるプロフェッショナル。だけど、女性としての魅力もある。とってもチャーミングなんです。クランクインの際は、『モリー(ハリーの役名)からようこそ』と書かれたクッキーとシャンパンの差し入れがありました。クッキーは役にちなんで、宇宙飛行士やロケットの形をしていて。センスが素晴らしいですよね」とハリウッド流の“おもてなし”エピソードを明かした。
また、物語の見どころについてもエピソードは尽きず、ヤスモトの部屋の和モダンなテイストは「日本の物を使うなら本物を、アレンジするなら和洋折衷を徹底してやりましょう。本物を狙って滑るのだけはやめましょう」とスタッフと議論を重ね、共演者からも絶賛を受ける仕上がりになったという。さらに、「ヤスモトの部屋に掛けられた額には“ある漢字一文字”が書かれていて、これも僕が役柄に合うものを提案しました」と満足げな表情を見せた。そして、ドラマ全体の見どころを尋ねられると「ものすごいスピードで展開していくから…言いたいんだけど、言えない!」と会場を笑わせる一幕もありつつ、「SFアクションでありながら、どこの国でも伝わるような普遍性のある家族ドラマでもある」とアピールした。
最後に'15年の抱負を求められると、真田は「日本映画に出たいですね。(アメリカを拠点に活動をしていると)いろいろと思うところがあって。垣根をとっぱらって、世界のマーケットとコミュニケーションをとりたい」と意気込みを明かし、場内からは「その言葉を待っていました!」とばかりに惜しみない拍手が送られた。
'15年4月スタート
放送時間未定
WOWOWプライムにて放送(第1話は無料)
製作総指揮=スティーヴン・スピルバーグ
出演=ハリー・ベリー、ゴラン・ヴィシュニック、真田広之、ピアーズ・ガニォン、グレイス・ガマー、マイケル・オニール、セルジオ・ハーフォード、ブラッド・バイアー、モーリー・スターリング