別所哲也が息子に愛情弁当を作る父親に!
3月15日(日)にNHK BSプレミアムで放送されるプレミアムドラマ「461個のありがとう~愛情弁当が育んだ父と子の絆~」の試写会が行われ、主演の別所哲也と息子役の望月歩、原作者の渡辺俊美が登壇した。
このドラマは、TOKYO No.1 SOULSETの渡辺俊美の著書「461個の弁当は、親父と息子の男の約束」をドラマ化したもの。
福島出身の渡辺は、離婚と体調不安から福島に戻り農業を始める夢を持ち、高校受験に失敗した息子・登生は翌年に再受験することを決心。その後、東日本大震災が起こり、憔悴(しょうすい)しきる渡辺を心配した登生は、3年間休まず高校に通うと宣言し、渡辺も毎日お弁当を作ることを約束する。料理が得意な渡辺だが、毎日のお弁当作りは試行錯誤の連続。
震災後の不安の中で、周囲の人々に支えられながら渡辺のお弁当は進化を遂げ、461個のお弁当とともに父と子の絆は深まっていくというストーリー。
渡辺を演じた別所は「ご本人を前にして、緊張しています。私が担当しているラジオ番組のゲストでお越しいただいた時に、俊美さんが作った卵焼きをいただく機会がありました。今回ご縁があって俊美さんの役をいただき、挑戦したいと思いました。私も5歳の娘がいるので、お弁当を毎日作り続けること、そしてただ作るだけではなく、お父さんからの愛情あふれる手紙のようなお弁当を通してコミュニケーションを取る関わり方が、すてきだなと思います」と渡辺に敬意を表し、愛情弁当の素晴らしさを感じたという。
また実際に演じてみて「俊美さんのファンのみなさんにイメージが違うと言われないかドキドキしながら演じていました。望月君演じる登生とは本当の親子のような瞬間を何度も重ねることができました。それと同時に福島の皆さんを始め、被災者の皆さんの思いが作品の中で伝わるものがたくさんあるのではないかと思っています。音楽にも芝居にも通じる作り手の素晴らしさ、みんなが手掛けているハンドメードの優しさ、何か一手間加えることの素晴らしさが伝わるように大切に演じました」と語った。
登生役の望月は「実在されている方を演じさせていただくということで、登生さんのイメージから離れないようにと演じさせていただきました。いろんな方々に支えられて、僕自身も成長することができました」とコメント。
原作者の渡辺は「ドラマ化のお話をいただいてビックリしたのと同時に、うれしかったです。息子と僕の小さなありがとうが、たくさんの人に広まるのは素晴らしいことだと思っています。別所さんと歩くんを見るのが最初は少し照れくさかったのですが、途中から全く別の物語を見ているようで自分で感動しました。ドラマの最後に、息子と僕のインタビューのシーンがありますが、その後に二人で焼き肉を食べに行きました。その時に息子に『インタビューでお互い褒め合って気持ち悪かったね(笑)。僕が生まれて嫌だとか、失敗したとか思ったことある?』と急に聞かれたので『そんなの全然ないよ、逆に一人ぼっちにさせたり、離婚とかいろんな問題に巻き込んで悪いと思っている』と答えました。その後、息子に誘われて久しぶりに一緒にゆっくり風呂に入ったりして、このドラマを作っていただいて本当に良かったなとあらためて思いました」と息子との絆をより深めた。
3月15日(日)夜10:00-10:59
NHK BSプレミアムで放送