小夢を熱演中の中西美帆「倫太郎先生に会ってみたい」
毎週水曜に放送中の堺雅人主演のドラマ「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)で、小夢を演じる注目の若手女優・中西美帆を直撃。
――堺雅人さん主演、共演者も実力派俳優の面々、そして中園ミホさん脚本、水田伸生さん演出という豪華なメンバーですが、最初にこのお話を聞いた時はどんなお気持ちでしたか?
周りの方が素晴らしい方たちばかりなので、この中に入っていいのかなっていう気持ちはあったのですが、水田さんとはいつかご一緒できたらいいなって思っていたので、とてもうれしかったです。
――では現場に入る際は緊張されましたか?
そうですね。顔合わせの時は緊張してしまって、終わった時にどっと疲れが出ました(笑)
――芸者さんというある意味特殊な役ですが、役作りのためにされたことはありますか?
実際に熱海の芸者さんだったら見られるという情報を仕入れたので、一人で熱海まで行って、お披露目会を見たり、図書館で芸者さんに関する本をたくさん借りて読みました。あと、熱海で平日はお稽古も見られると聞いたので、その時のお姉さんと妹芸者さんの会話とか、やりとりを何となくですけど、拝見させていただきました。それに、なかなか興味があっても見られない世界なので、ドラマの中でお座敷とか置屋の雰囲気を味わえるってことは貴重な経験をさせていただいてるなって思っています。
――衣装も着物でメークも特殊ですけど、周りの反響はいかがですか?
私の母が結婚式の時に文金高島田を着て、白塗りだったらしいんですけど、その姿が滑稽だったらしくて(笑)。だから私が芸者役をやるって家族に話した時は、似合うかなって心配されました。でもメークさんがすごくお上手にやってくださったんで、大丈夫だったんですけど。知り合いからは白塗りだったから最初、気付かなかったけどテロップを見て出てたんだねって言われました。
――ご自身では衣装やメークは慣れましたか?
今でもすごく新鮮です。芸者さんっていう役をいただいたのも初めてだし、着物を着て帯を締めると背筋が伸びるというか、気が引き締まる感じがします。
――衣装に着替えると小夢に切り替わるってことですか?
もちろん衣装の力もあるんですけど、現場で蒼井(優)さんが着物の裾のさばき方とか、お酒のつぎ方とかを教えてくださって、そういうやりとりで妹芸者っていう感覚が生まれてきました。
――普段から蒼井さんと余貴美子さんとのシーンが多いと思いますが、どんなお話をされていますか?
言い回しとかちょっとしたしぐさも含めて、アドバイスをいただいてます。あとは、3人共“夢”が付いている名前なので、紛らわしくて蒼井さんが私のことを(自身の役名の)夢乃って言っちゃったり(笑)。これは蒼井さんにお聞きした話なんですけど、小日向さんが夢乃を上野って言っちゃった(笑)とかそんな話をして、いつも和やかな雰囲気です。
――堺(雅人)さんとはどんな話をされていますか?
堺さんから直接アドバイスされたことはないのですが、監督と精神科医についてとか、いろんな話をされているのが興味深くて、盗み聞きしてます(笑)。
――倫太郎先生にはどんな印象をお持ちですか?
現場でもそうなんですけど、倫太郎先生の言ってる言葉、せりふはその相手だけじゃなくて見てる私自身にもかかってくる、温かみとか包んでくれるパワーをすごく感じますね。
――もし倫太郎先生が実際にいたら会ってみたいですか?
そうですね。ちょっとへこんだ時とか、こういう先生がいてくれたら、これでいいんだなって思えるんだろうなって思うし、気軽に行けそうな気がします。私自身がこのドラマに出させていただいて、精神科というテーマというか問題はすごく身近にあって、周囲の関心もとても高いんだなって思いました。
――いよいよドラマも終盤に近づいてきましたが、今後の見どころをお聞かせください
9話のお座敷のシーンでは、一人でお座敷を頑張るシーンがあるので、そこに注目してほしいです。ドラマ全体としては人間模様が複雑になっていくので、私自身も楽しみにしています!
――今後どういう役に挑戦していきたいですか?
役というか作品のジャンルとしてコメディーをずっとやってみたいなって思っています。◯◯役をやりたいというよりは、その時の自分がどんな役と出合えるか、引き寄せられるかってことだと思うので、出合えるために日々、勉強したり、いろんなことを学んでいかなきゃなって思っています。
――それは本を読んだり、お芝居を見たりすることですか?
それも含めてですし、昔の映画が好きで見ていると、昔の女優さんって凛とした佇まいなので、普段の生活とか考え方ってそういう時に自然に出るんだろうなと思って。そういう魅力が画面上にも出るように普段の生き方もしっかり勉強していきたいなって思っています。
毎週水曜夜10:00-11:00
日本テレビ系で放送