ぐっさんと福田彩乃が、完全データ曲に初挑戦!
膨大なビッグデータをビジュアルで表現する開発番組「データなび」(NHK総合)が、12月26日(土)に「日本人が“なぜか”気持ちよくなる歌をデータで探るスペシャル」と題して生放送されることが明らかになった。
番組では過去65回の紅白で歌われた全楽曲のデータを最新技術によって解析し、6つの時代に分けた“紅白 The 平均ソング”を制作。さらにデータ解析から生まれた曲を山口智充と福田彩乃がデュエットを交えて歌う。
今回「データなび」のスペシャルとして注目したいのが楽曲制作に使用した二つのソフト「KHコーダー」と「オルフェウス」だ。
立命館大学・樋口耕一准教授によって開発された「KHコーダー」が、紅白で歌われた約3000曲の歌詞から各時代に多用された言葉を自動で抽出。さらに明治大学教授で東京大学・嵯峨山茂樹名誉教授が開発した「オルフェウス」が、その抽出された言葉を基に自動で作曲を行う。そこに亜細亜大学・堀玄教授による特別プログラム処理を加え、頻出ワードからの歌詞とメロディー生成により曲が融合し、楽曲が完成する。
完全なるデータによって作為的に作られた楽曲は、歌詞自体に意味はなくメロディーもどこかいびつに。しかし、それでもその時代の世相が反映されているように感じるのがこの番組の意図となっている。
こうして生み出された曲のレコーディングに臨んだ山口は、「最初はメロディーが全く入ってこなかった。ただ、人が聴いていて気持ちのいいメロディーラインなどの概念に捉われず、コンピューターからの挑戦状だと思い、時代ごとの雰囲気を意識して歌いました」とコメント。さらに「いくらヒットソングをデータ化した歌でも、これは売れないと思いましたね。やっぱり人間が作ったものの方が好きです。ただ、今回の曲を歌うことで普段使っていない部分が刺激されたように感じました」と“紅白 The 平均ソング”に対する思いを吐露した。
続いて福田は「メロディーを覚えるのに必死でした。あと、本当に意味の分からないような歌詞なんですが、一つ一つの言葉を意識して歌うようにしました」とレコーディングを振り返った。
12月26日(土)の生放送終了後には、番組Webサイトに誰でもダウンロードできる“平均ソング”のカラオケバージョンが公開される。あまり耳にすることのないデータソングを、ハッシュタグ「#datanhk」をつけてTwitterなどで発信してみるのもよし。紅白本番を目前に、一味違った歌を楽しんでみてはいかがだろうか。
12月26日(土)夜9:00-10:00
NHK総合で放送