市川海老蔵がテレ東時代劇で石川五右衛門役に決定!
テレビ東京は、'16年に市川海老蔵主演の連続時代劇「石川五右衛門」を放送する。'09年に海老蔵主演で新作歌舞伎として初披露された演目をドラマ化した作品だ。
原案に、漫画「金田一少年の事件簿」(講談社、天樹征丸名義)、「神の雫」(講談社、亜樹直名義)の原作者・樹林伸を迎え、従来の五右衛門作品とは一線を画した「石川五右衛門」を上演。
市川海老蔵が石川五右衛門を、中村七之助は茶々、十二代目市川團十郎が豊臣秀吉を演じ、宙乗りなどの舞台機構をも駆使し、壮大なスケールが話題を呼んだ。また、'15年には新橋演舞場で「初春花形歌舞伎」として、さらにスケールアップして再演された。
海老蔵が連続ドラマに主演するのは、市川新之助として'03年の大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」(NHK総合ほか)以来で、'04年の“市川海老蔵”襲名後、初のこと。
さらに、テレビ東京で、ゴールデンタイムに連続時代劇が復活するのは、松平健主演の「月曜時代劇 主水之助 七番勝負」('08年)以来、8年ぶりとなる。
物語は樹林ら脚本家によって、華麗な手口で盗みを働く石川五右衛門(海老蔵)と、時の権力者・豊臣秀吉との対決を主軸に、秀吉の側室・茶々とのロマンスなどを、歌舞伎の大胆さを取り入れながら描かれる。
天下の大泥棒で庶民のヒーロー・石川五右衛門を演じる海老蔵は「'09年に樹林先生とご一緒に作った新作歌舞伎『石川五右衛門』を演じて以来、五右衛門というキャラクターに自由で独創的な可能性を感じていました」と五右衛門の魅力に言及。
撮影はすでに始まっており、「歴史ある京都撮影所で熟練のスタッフたちと和やかにお仕事をさせていただいております。年明けからの本格的な撮影が今から楽しみ」と京都での現場の雰囲気を明かした。
テレビ時代劇が減ってきている中での主役抜てきについても「このたび、連続時代劇で五右衛門を演じ、老若男女・多くの方に痛快で楽しい『石川五右衛門』の魅力をお伝えし、時代劇の面白さを知ってほしいと思います」と前向きな意気込みを見せた。
山鹿達也プロデューサーは「テレビ時代劇に新しいヒーローが登場します! 海老蔵さんは、歌舞伎で演じられているだけに、この『石川五右衛門』の映像化には並々ならぬ強い思いがあります。また、日本が誇る“時代劇”を復活させようと前向きに考えています。そんな撮影現場での海老蔵さんは、より大きく光り輝いています」と海老蔵を絶賛。
続けて「元気がなく、閉塞感がある現代において、権力者に逆らい、己の生き方を貫く石川五右衛門の姿は、幅広い層の人たちの心を魅了すると確信します。笑って泣けて…そして痛快なエンターテインメント時代劇を目指します。ご期待ください」とコメントを寄せた。
'16年テレビ東京で放送予定
脚本=樹林伸、渡辺雄介、森下直、大原久澄、山本むつみ
演出=石原興、服部大二、井上昌典
出演=市川海老蔵ほか