【試写室】「ハナタレナックス」ナックスの魅力大放出
2月7日(日)昼1時55分に放送される「ハナタレナックスEX(特別編) チームナックスがゆく 北海道ドライブツアー~札幌&十勝でおもしろ看板探しの旅~」(テレビ朝日系)。本業は役者ながら持ち前のユーモアセンスで北海道中に笑いを振り巻く人気演劇ユニット・TEAM NACSが、自由気ままに旅する同番組を一足先に視聴し、見どころを紹介する。
今回はメンバーたちにとってなじみの深い札幌、そして雄大な景色が広がる“食の宝庫”十勝を舞台に「おもしろ看板探しのドライブ旅」を敢行。
制限時間内に番組から与えられたお題の看板を探し出せば賞金1万円がもらえるというルールの下、自由気ままな5人が繰り広げる“迷走劇”と珍道中が幕を開ける。
TEAM NACSメンバーが唯一5人勢ぞろいして放送されているレギュラーバラエティー「ハナタレナックス」(HTB)の特別編で、1年ぶりの全国ネットでの放送とあって、北海道民だけでなく、見られない地域の人にとっても待望の放送だ。
まずはオープニング、“5人そろって”の触れ込みと反して安田がいないところから始まり、一同半笑いの中、安田が現れるや否やいきなり石沢綾子アナにセクハラギリギリ(?)の暴走行為。昨年は「下町ロケット」(TBS系)で熱い技術者を好演するなど、無口な演技派俳優のイメージもある安田だが、あいさつ代わりの自由な振る舞いで、北海道では変な意味で一味違うというところ見せた。
そんな安田を集音マイクでいじり倒す大泉洋ら、本当にノビノビとしたやりとりで、いきなりハートをわしづかみにされてしまった。
3人と2人に分かれ、赤と黄色の自動車で面白看板を探す旅に出るのだが、そこでもメンバー同士の仲の良さを見せた。というのも、看板探しの傍ら立ち寄るグルメが、ことごとくかぶる奇跡。やっぱり仲が良いのだなと感じられる見事なシンクロっぷりには驚かされた。
それはともかく、看板探しよりラーメンやスープカレーなど、“北海道といえば!”の定番グルメを満喫するのが目的なんじゃないかというくらいこだわり、時間を割く一行を見て、制限時間とか細かいことは気にしないのが北海道民の魅力なんだろうなと、しみじみ思ったほど。
その他にも、戸次重幸が「巻き戻して消して!」と言いたくなる恥ずかしい出来事や、実は最年少と知ってビックリした(失礼!)音尾琢真の“恐怖のフィットネス”、大泉のトークのキレとボケの瞬発力に、リーダーの森崎博之の奇跡の人脈など、牛のチュパチュパなど、見どころは五指に余る。
それでもやはり、今回いろんな意味で最も目立っていたのは安田だ。詳細はオンエアで楽しんでもらいたいが、ここまで変態…いや、いろいろ持っている男だとは、というエピソードが続々。他のメンバーも一目置く、安田の活躍は見逃せない。
そして何といってもこの企画のいいところは、TEAM NACSのメンバーと北海道民の触れ合いだろう。このご時世だったら看板の写真をTwitterなどのSNSに投稿して、どこかを調べてもらって見つけに行く…など、デジタルに頼りがち。
だが、今回はお店の人に聞き込み、地図を読んで探し当てるというインターネットのイの字も出ない潔いアナログさ。その分、見つけた時の出演者たちの喜びもひとしおだし、見ている側としても「見つかって良かったね」「よく見つけたね!」と、ハラハラドキドキさせる効果があるのかなと思う。
トークに長けた5人ということだけではなく、北海道が全国に誇る「おらが町のヒーロー」なだけに、彼らに聞かれたら何でも答えたくなるのかなという仲間意識みたいなものも感じられる。特に飲食店で拍手で迎えられるシーンもほのぼのとしていて、全然関係ないこちらもうれしくなってしまう。
2月となると北海道のみならず、日本列島は寒くて寒くて震えるのだが、恥ずかしげもなく言わせてもらえばこの番組はとにかくあったかいどー! むしろ、全員集合したTEAM NACSにまた会いたくて会いたくて震える人が続出しそうなので、罪な番組ですね。
しかし、“ホルジン”はうまそうだったなあ。
2月7日(日)昼1:55-3:20
テレビ朝日系で放送