ムロツヨシ、徹子に壮絶な幼少期を語る
5月27日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に俳優のムロツヨシが初出演し、波乱の人生を語った。
ド緊張しながら「まさか自分の人生に、徹子さんの部屋に来ることがあるとは思ってませんでした」と口火を切ったムロは、自分で初めて新調し、内側に「ムロツヨシ」という刺しゅうを入れたスーツを着て登場。大親友の俳優・小泉孝太郎に「かれこれ12年おごってもらっている」と話し、お正月に小泉純一郎とふたりでご飯を食べたこともあることから、孝太郎からは「うちにここまで入り込んだ人間はいない」と言われているという。
他人の懐に入るのが上手くなったのは、幼少期の環境が影響しているという。「4歳で父と母が離婚して、親父が親権を取ったにもかかわらず、僕を親戚の家に預けて他の女性のところに行ってしまったんですね。あれ、おかしいなって」と淡々と語った。そこから母親とは会っておらず、父親は再婚と離婚を繰り返し、次々と家族や住む場所が入れ替わっていくような状態だったという。父親と21歳頃から連絡を絶っているというムロの話を聞いて、黒柳徹子は「お父様、見てらっしゃいましたら、生きてらっしゃいますから。大丈夫ですよ。いい俳優さんになって育ってますので」とテレビの前に話しかけた。ムロは「親父を1ミリも恨んでません。この家庭環境があったから喜劇役者になりたいと思えたし」と明るく答えた。
他にも、役者を目指すために東京理科大学を3週間で辞めると決意したときに、祖母から「郵便局員になってほしかった」と泣かれたということや、母親の顔を一切知らないため「覚えているのは口紅の色だけ」というドラマのような半生を徹子に聞いてもらったムロ。
40歳の誕生日には小栗旬、岡田将生、生田斗真、松本潤らが顔を揃えて祝ってもらったという。徹子は「すごいじゃない、綺麗な人ばっかり」と驚いた。焼き肉を普通に食べていたイケメン俳優らが、松本の「きょうムロくん誕生日らしい」との一言で集まったという話で、その様子を写真週刊誌にも撮られたそう。ムロのために集まったイケメンらのはずが、週刊誌にはムロの顔が1枚も載っていなかったことにガックリしたと笑った。
最後に徹子は「お母さんというのは特別な存在なので、話して下さるのにはつらいことだったろうと思います、涙が出るような感じがしますけど。ありがとうございました。お幸せに」とムロの未来を優しく案じた。