勝地涼が山崎努と二人きりで過ごした愛媛での日々!
NHK BSプレミアムで6月22日(水)に放送される愛媛発地域ドラマ「“くたばれ”坊っちゃん」の試写会が行われ、主演を務める勝地涼と、瀧本美織、脚本家の武藤将吾氏が登壇した。
本作は夏目漱石著「坊ちゃん」を、現代版として再構成した物語。作中“坊ちゃん”に成敗された“赤シャツ”の孫・純平(勝地)が、“坊っちゃん”らしき老人(山崎努)に出会うところから物語は始まる。坊っちゃんと赤シャツの過去の因縁と、愛媛・松山の道後温泉の修復工事をきっかけとした町おこしが絡み合いながら、ふるさとに対して複雑な思いを抱いていた青年・純平の成長を描き出していく。
本作の見どころの一つが山崎努の出演。純平の前に“坊っちゃん”らしき人物として現れ、ストーリーに重みを出しながら引っ張っていく。
全編を通して勝地との二人きりのシーンが多く、勝地におんぶされるワンシーンも登場。
勝地は山崎との共演について「休憩中も二人きりで待つ時間多くて、初めはやはりびびっていたんですが、『果敢に攻めよう』と思って若い時の話や黒澤組の時の話をビビりながら(笑)、お伺いしました。聞くと答えていただいて、それ以外の時も、役のことを打ち合わせをずっとされていて、「次のシーンどういうふうにしようと思っている?」と聞いてくださるなど演じることが本当に好きだということが伝わってきました。山崎さんのように役について一生懸命考え抜いて、ぶつかってけばいいものが出来上がると学びました」とリスペクトを寄せた。
一方、純平の中学の同級生・ゆかり役を演じる瀧本美織は、今回初めて愛媛を訪れたといい、「すごく気候も穏やかで暖かくて、街並みもすごくきれいで、おいしいものもたくさんあって、純粋にこの街が好きだと思いました」と笑みを見せた。
勝地と瀧本は互いの印象を聞かれて、勝地は「瀧本さんが現場にいらっしゃると、現場がぱっと明るくなります。山崎さんがいらっしゃると空気が引き締まりますが、瀧本さんがいらっしゃるとほんわかした空気になります」と回答。さらに「目と目を合わせてお芝居すると、心が動き、うるっとしてきた場面もあります」と褒めると、瀧本も「私のその勝地さんの目を見てうるっときました。勝地さんの目が印象的で、純平の成長が目で分かり、最初と最後で人が違うんじゃないかなと思うくらい表情でお芝居をされていました。作品のことを大事に一番に思う気持ちも現場ですごく伝わってきて、尊敬する先輩です」と絶賛した。
また、勝地が「瀧本さんは笑顔がすてきで…。天然なんですかね?」と振ると、瀧本が「違います」と笑いながら否定する一幕も。
本作について勝地は「最初に台本を読んで、感銘を受ける部分がありました。ゆかりの『松山の人間はただでは起きんから』というせりふと、山崎さん演じる謎の老人の『今あるものを全部捨てて、何度だってやり直せばいいだろう、それが人間だろ』というせりふです。自分自身が役者として壁にぶつかることがあって、それでも前に進もうという前向きなせりふに共感しました。見ている方に、明日から頑張ろうという気持ちになっていただければと思います」とアピールした。
「“くたばれ”坊っちゃん」
6月22日(水)夜10:00-11:00
NHK BSプレミアムで放送