マッサンのあらすじ一覧
エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が亡くなり、政春(玉山鉄二)は悲しみに暮れる。だが、政春にいつまでもおいしいウイスキーを造り続けてほしいというエリーの願いが書かれた手紙に奮起。政春はエリーの名前を付けたウイスキーを開発する。やがて、そのウイスキーがスコットランドの名誉ある賞に輝く。
マイク(中島トニー)がエマ(木南晴夏)にプロポーズ。大喜びするエマだが、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が倒れてしまう。家族が心配で見守る中、エリーは政春(玉山鉄二)と二人きりになることを望む。「死後に読んでほしい」とエリーは政春に一通の手紙を渡し、二人はさまざまな思い出を語り合う。
エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)の本当の病状を知った政春(玉山鉄二)はエリーと結婚式を挙げたいと提案。できるだけ早く挙げたいと焦る政春にエリーはその意味を察する。そんな中、エマ(木南晴夏)との結婚と自分の夢で悩むマイク(中島トニー)に、エリーは「諦めなければどちらもうまくいく」と諭す。
目まいに襲われたエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が診療所へ。貧血と胃弱の薬を処方されたと話すエリーに、ほっとする政春(玉山鉄二)。しかし、エリーは遺書めいた手紙を書き、“別れの歌”を口ずさむ。不安に駆られた政春は主治医の一恵(天海祐希)にエリーの本当の病状を教えてほしいと懇願する。
12年後、「スーパードウカ」が大ヒットする中、政春(玉山鉄二)は日々さらにおいしいウイスキーを追求していた。そんな中、英国に住むエマ(木南晴夏)が英国人の恋人・マイク(中島トニー)を連れて帰国。政春はエマが結婚もせずに同居している事に立腹するが、エマは政春らも結婚式を挙げていないと反論する。
政春(玉山鉄二)が造った三級ウイスキー「余市の唄」が評判を呼び、政春は余市を有名にした功労者として、ラジオに出演することに。一方、俊夫(八嶋智人)は広島に帰り「亀山の酒蔵を守りたい」と打ち明けるが、ハナ(小池栄子)の父・熊虎(風間杜夫)が猛反対。ハナは親子の縁を切ってでも付いていくことを決意する。
香料も着色料も使わない三級酒を完成させた政春(玉山鉄二)は、問屋や町の人へ試飲会を開く。人々が味と香りに感動する中、大阪から澤田(オール巨人)が来訪。政春の酒を試飲し、これまでの「独りよがりな酒」ではなく「伝える酒」になったと絶賛。そんな澤田に、政春は真のウイスキーを造り続けると宣言する。
政春(玉山鉄二)は、香料も着色料も使わずにうまい三級酒を造ろうとするがうまく行かない。亀山の酒を造った時はどうしたのかと質問する政春に、政志(前田吟)は「肝をつかめ」と助言する。その言葉にヒントをもらった政春は、ウイスキーの肝となるキーモルトを見つけるべく、朝から晩まで若い原酒を試飲する。
悟(泉澤祐希)の言葉をきっかけに三級酒造りを始めた政春(玉山鉄二)の元を、広島から父・政志(前田吟)と悟の母・千加子(西田尚美)が訪れる。何を言うか緊張の中、穏やかな顔で見学する2人に安どする。さらに三級酒造りをとことんやれと後押しされる。そんな中、悟はしばらく政春の手伝いたいと願い出る。
悟(泉澤祐希)はシベリアでの地獄の日々から解放された後、飲んで救われた三級酒を“偽物”と呼んだ政春(玉山鉄二)に、「本物の酒とは何か?」と問う。政春はウイスキーの語源が“命の水”で、心を満たすための飲み物だったことに気付かされる。そしてあらためて、安くてうまい三級酒を造る決意をする。
政春(玉山鉄二)たちの前に悟(泉澤祐希)がやって来る。悟は満州で終戦を迎えるも捕虜となり、シベリアに抑留され、ようやく解放されたという。悟は無縁故者と同じ場所で寝るが、抑留されていた時の悪夢にうなされる。その後、三級酒造りをためらう政春に、悟は「酒に本物も偽物もない」と強い口調で言い放つ。
1948(昭和23年)、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は穏やかな日々を送り、エマ(木南晴夏)は進駐軍の現地職員として暮らしていた。政春(玉山鉄二)は熟成15年の原酒を用いた新ウイスキーを開発して安い値段で売り出そうと思案。そんな中、出資者の渡(オール阪神)から、三級酒造りを命じられる。
ハナ(小池栄子)は一馬(堀井新太)の遺品を農家で食べ物と交換してもらおうとするが、エマ(優希美青)は帽子だけは欲しいと懇願する。しかし、ハナは一馬のことは忘れ前を向いて生きてほしいとエマを諭す。そんな時、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は突然現れたキャサリン(濱田マリ)と再会を祝う。
終戦から2カ月、少しずつ生活は穏やかになりエマ(優希美青)も小樽の英文タイプの学校に通い始める。一方、政春(玉山鉄二)は、このまま工場が再開できないと半年後には会社が倒産するとため息をつく。政春は出資者に相談するために一緒に大阪へ行こうとエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を誘う。
終戦が訪れ、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は、ようやく自由の身となり安心するも心労で倒れる。そして熊虎(風間杜夫)らもまた、失意の中から抜け出せずにいた。みんなのために何かできることはないかと考え抜いた政春(玉山鉄二)は、工場の操業を一時停止し、敷地に畑をつくることを提案する。
白木の箱となり帰ってきた一馬(堀井新太)に、エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)はおかえりなさいの会を開いてあげようと提案。政春(玉山鉄二)は一馬が残した大麦を育てウイスキーを仕込むと決意し、献杯する。そんな中、広島に新型爆弾が投下され、亀山家と連絡がとれないまま、終戦を迎える。
いに余市へ爆撃が襲い、工員らと共に政春(玉山鉄二)とエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)はエマ(優希美青)を連れ必死に逃げる。人も原酒も無事で胸をなで下ろした政春は、工場や家が爆撃に狙われないようさまざまな対策を練る。そこへ兵事係が一馬(堀井新太)の戦死を知らせる通知を持って現れる。
一馬(堀井新太)が出征して2年が過ぎた1945(昭和20)年、戦況は悪化の一途をたどり、日本の主要都市は次々に爆撃され廃虚となっていた。余市にも爆撃がくるとうわさになり、政春(玉山鉄二)は空襲に備えて乾燥棟の補強工事を行い避難場所に。原酒が入ったウイスキー樽を山裾の倉庫へ移動させる計画を立てる。
熊虎(風間杜夫)らが歌う「オールドラングサイン」を聞き、気持ちが晴れやかになった一馬(堀井新太)はついに遺書を書き始め、自分が出征した後に読んでほしいと熊虎に手渡す。父や姉・ハナ(小池栄子)への感謝、そして、熊虎の子として生まれてきて幸せだったとつづられた遺書を、熊虎は涙を浮かべて読む。
エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)は熊虎(風間杜夫)に「オールドラングサイン」の歌詞を渡し、この歌に一馬(堀井新太)への本当の気持ちを乗せて歌ってほしいと懇願する。しかし熊虎は、そんなことをしたら一馬の決心が鈍ると拒む。一方、一馬は政春(玉山鉄二)に、品種改良してきた大麦の種を渡す。