「自分がやったことで長崎に原爆が投下されたかもしれない」。宮代暁さん(92)は75年が過ぎた今もその思いが消えない。当時16歳だった宮代さんは1945年8月9日、B29の攻撃を防ぐため北九州市の八幡製鉄所でコールタールを燃やし煙幕を張った。小倉への原爆投下の見送りに煙幕が影響したのどうかは不明だが、原爆は長崎へ落とされた。「暗たんたる気持ち、長崎の人に迷惑をかけた」と宮代さん。戦後、一度も長崎の地を踏むことはなかった。75年を経過した今も重い記憶を背負い生きる宮代さんと家族を通して戦争の罪を問う。
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- 九州沖縄ドキュメント ムーブ(九州沖縄ドキュメント ムーブ「消えない黒煙 〜原爆はなぜ長崎へ〜」)の放送日はいつですか?
- 2020年10月25日/RKB毎日放送