閉じる

10の統合的ウェルビーイング・リーダーシップ・サポートスキルテスト(IWBL-SES)を開発・公開

一般社団法人コーチング心理学協会

プレスウォーカーで記事を読む
ライフスタイル

2025/12/30 20:03

~ウェルビーイングを支援するスキルとは?「自分らしく生きる技術」をすべての人に。心理学とデータ分析に基づく統合的アプローチ~

10の統合的ウェルビーイング・リーダーシップ・サポートスキルテスト(IWBL-SES)を開発・公開

一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会
一般社団法人コーチング心理学協会
ウェルビーイング心理テスト研究所






一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会(代表理事:徳吉 陽河)および一般社団法人コーチング心理学協会は、法人化7周年を記念した共同研究プロジェクトとして、
「10の統合的ウェルビーイング・リーダーシップ・サポートスキルテスト(IWBSS-S:Integrated Well-Being Support Skills Scale)」を開発・公開しました。

本尺度は、従来の「個人の幸福状態」を測定するウェルビーイング尺度とは異なり、

リーダー・支援者・サポーターが、他者のウェルビーイングを高めるために
どのような働きかけ(スキル)を、どの程度“できると感じているか”

という 支援スキルと自己効力感(エフィカシー) に焦点を当てた、新しい実践尺度です。

開発の背景

ウェルビーイングは「個人の状態」だけでは守れない

ウェルビーイング研究は近年大きく進展しましたが、現場では次のような課題が残っていました。

幸福が「本人の努力」に過度に依存してしまう


支援者・リーダーの関わり方が可視化されていない


「良かれと思った支援」が、逆に負担になるケースがある


そこで本研究では、問いを次のように転換しました。

「人は、どのような関わりを受けたときに、ウェルビーイングが高まるのか」
「その関わりを、支援者はスキルとして身につけられるのか」

この視点から、ウェルビーイングを“支援できる力”として構造化したのが、リーダーシップ・サポートスキル「IWBL-SES」です。

尺度の基本コンセプト
IWBL-SES

 は以下を測定します。

知識や態度ではなく「行動としての支援スキル」


「やればよい」ではなく「自分はできる」という自己効力感


個人・チーム・組織・社会への波及を前提とした支援力


対象は以下を想定しています。

管理職・リーダー・マネジャー


コーチ・カウンセラー・心理職


教育者・ファシリテーター


医療・福祉・行政の支援者


ピアサポーター・家族支援者


IWBSS-S が測定する
10の統合的ウェルビーイング支援スキル領域

1. 感情的ウェルビーイング支援スキル

定義
他者のポジティブ感情を引き出し、感情回復を支援できる力。

相手が喜びや感謝に気づく問いかけができる


落ち込んだ状態から立ち直るプロセスを支えられる


2. 精神的ウェルビーイング支援スキル

定義
相手の強み・価値観・自己受容を促進する関わりができる力。

相手の弱さを否定せず、成長視点で扱える


自律的な意思決定を尊重できる


3. 社会的ウェルビーイング支援スキル

定義
安心・信頼・つながりのある関係性や場をつくる力。

本音や弱音が出てくる関係を育てられる


孤立を防ぐ働きかけができる


4. 身体的ウェルビーイング支援スキル

定義
他者の健康行動やセルフケアを尊重し、促進できる力。

休息や無理のなさを大切にする関わりができる


パフォーマンス偏重にならない支援ができる


5. スピリチュアル・ウェルビーイング支援スキル

定義
相手が人生の意味・価値・目的を見出すプロセスを支援できる力。

答えを押し付けず、意味探索を支えられる


逆境を価値や学びと結びつける対話ができる


6. キャリア・ウェルビーイング支援スキル

定義
仕事・学習・役割における成長感や貢献感を高める支援力。

強みを活かした役割設計を一緒に考えられる


キャリアを「消耗」ではなく「成長」として扱える


7. ファイナンシャル・ウェルビーイング支援スキル

定義
経済的不安を煽らず、安心感と主体性を育てる関わり。

お金の話題をタブー化せず扱える


将来への現実的な安心感を支援できる


8. 時間的ウェルビーイング支援スキル

定義
相手が時間に追われず、主体的に使えるよう支援する力。

忙しさを前提にしない関わりができる


優先順位や余白を尊重できる


9. 環境的ウェルビーイング支援スキル

定義
物理的・心理的に安心できる環境づくりを支援する力。

ストレスの少ない場づくりを意識できる


環境要因を「個人の問題」にしない


10. デジタル・ウェルビーイング支援スキル

定義
テクノロジーとの健全な関係を促進する支援力。

情報過多を前提とした関わりができる


デジタルとリアルのバランスを尊重できる


活用領域と今後の展望

リーダーシップ開発・管理職研修


コーチング/カウンセリング能力評価


教育・医療・福祉・行政での支援者育成


支援者自身のセルフケアとバーンアウト予防


国際比較研究・多文化検証


今後は

支援者向けフィードバックレポート


認定講座・トレーニングプログラム


国際比較・縦断研究


を段階的に展開予定です。


ウェルビーイングは、
**「一部の人が恵まれる状態」ではなく、
「関わり合いの中で育て合える力」**です。

IWBSS-S は、
「支援する人が、自分の関わりに自信を持てる社会」
を実現するための、実践的な心理尺度です。



■開発・運営団体について

一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会
https://www.positive-counselor.org/
 

一般社団法人コーチング心理学協会
https://www.coaching-psych.com/



ウェルビーイング心理テスト研究所 共同研究プロジェクト

公式サイト(ウェルビーイング心理テスト研究所: https://sinritest.com/iwbss/


協会公式サイト: https://www.positive-counselor.org/


■本件に関するお問い合わせ

一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 事務局
URL: https://www.positive-counselor.org/

プレスウォーカーで記事を読むプレスリリース一覧へ戻る