10の統合的ウェルビーイング・リーダーシップ・サポートスキルテスト(IWBL-SES)を開発・公開
一般社団法人コーチング心理学協会
プレスウォーカーで記事を読む~ウェルビーイングを支援するスキルとは?「自分らしく生きる技術」をすべての人に。心理学とデータ分析に基づく統合的アプローチ~
10の統合的ウェルビーイング・リーダーシップ・サポートスキルテスト(IWBL-SES)を開発・公開
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会
一般社団法人コーチング心理学協会
ウェルビーイング心理テスト研究所
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会(代表理事:徳吉 陽河)および一般社団法人コーチング心理学協会は、法人化7周年を記念した共同研究プロジェクトとして、
「10の統合的ウェルビーイング・リーダーシップ・サポートスキルテスト(IWBSS-S:Integrated Well-Being Support Skills Scale)」を開発・公開しました。 
本尺度は、従来の「個人の幸福状態」を測定するウェルビーイング尺度とは異なり、
リーダー・支援者・サポーターが、他者のウェルビーイングを高めるために
どのような働きかけ(スキル)を、どの程度“できると感じているか”
という 支援スキルと自己効力感(エフィカシー) に焦点を当てた、新しい実践尺度です。
開発の背景ウェルビーイングは「個人の状態」だけでは守れない 
ウェルビーイング研究は近年大きく進展しましたが、現場では次のような課題が残っていました。
・幸福が「本人の努力」に過度に依存してしまう
・
支援者・リーダーの関わり方が可視化されていない
・
「良かれと思った支援」が、逆に負担になるケースがある
そこで本研究では、問いを次のように転換しました。
「人は、どのような関わりを受けたときに、ウェルビーイングが高まるのか」
「その関わりを、支援者はスキルとして身につけられるのか」
この視点から、ウェルビーイングを“支援できる力”として構造化したのが、リーダーシップ・サポートスキル「IWBL-SES」です。
尺度の基本コンセプトIWBL-SES
は以下を測定します。
・知識や態度ではなく「行動としての支援スキル」
・
「やればよい」ではなく「自分はできる」という自己効力感
・
個人・チーム・組織・社会への波及を前提とした支援力
対象は以下を想定しています。
・管理職・リーダー・マネジャー
・
コーチ・カウンセラー・心理職
・
教育者・ファシリテーター
・
医療・福祉・行政の支援者
・
ピアサポーター・家族支援者
IWBSS-S が測定する
10の統合的ウェルビーイング支援スキル領域
1. 感情的ウェルビーイング支援スキル
定義
他者のポジティブ感情を引き出し、感情回復を支援できる力。
例
・相手が喜びや感謝に気づく問いかけができる
・
落ち込んだ状態から立ち直るプロセスを支えられる
2. 精神的ウェルビーイング支援スキル
定義
相手の強み・価値観・自己受容を促進する関わりができる力。
例
・相手の弱さを否定せず、成長視点で扱える
・
自律的な意思決定を尊重できる
3. 社会的ウェルビーイング支援スキル
定義
安心・信頼・つながりのある関係性や場をつくる力。
例
・本音や弱音が出てくる関係を育てられる
・
孤立を防ぐ働きかけができる
4. 身体的ウェルビーイング支援スキル
定義
他者の健康行動やセルフケアを尊重し、促進できる力。
例
・休息や無理のなさを大切にする関わりができる
・
パフォーマンス偏重にならない支援ができる
5. スピリチュアル・ウェルビーイング支援スキル
定義
相手が人生の意味・価値・目的を見出すプロセスを支援できる力。
例
・答えを押し付けず、意味探索を支えられる
・
逆境を価値や学びと結びつける対話ができる
6. キャリア・ウェルビーイング支援スキル
定義
仕事・学習・役割における成長感や貢献感を高める支援力。
例
・強みを活かした役割設計を一緒に考えられる
・
キャリアを「消耗」ではなく「成長」として扱える
7. ファイナンシャル・ウェルビーイング支援スキル
定義
経済的不安を煽らず、安心感と主体性を育てる関わり。
例
・お金の話題をタブー化せず扱える
・
将来への現実的な安心感を支援できる
8. 時間的ウェルビーイング支援スキル
定義
相手が時間に追われず、主体的に使えるよう支援する力。
例
・忙しさを前提にしない関わりができる
・
優先順位や余白を尊重できる
9. 環境的ウェルビーイング支援スキル
定義
物理的・心理的に安心できる環境づくりを支援する力。
例
・ストレスの少ない場づくりを意識できる
・
環境要因を「個人の問題」にしない
10. デジタル・ウェルビーイング支援スキル
定義
テクノロジーとの健全な関係を促進する支援力。
例
・情報過多を前提とした関わりができる
・
デジタルとリアルのバランスを尊重できる
活用領域と今後の展望
・
リーダーシップ開発・管理職研修
・
コーチング/カウンセリング能力評価
・
教育・医療・福祉・行政での支援者育成
・
支援者自身のセルフケアとバーンアウト予防
・
国際比較研究・多文化検証
今後は
・支援者向けフィードバックレポート
・
認定講座・トレーニングプログラム
・
国際比較・縦断研究
を段階的に展開予定です。
ウェルビーイングは、
**「一部の人が恵まれる状態」ではなく、
「関わり合いの中で育て合える力」**です。
IWBSS-S は、
「支援する人が、自分の関わりに自信を持てる社会」
を実現するための、実践的な心理尺度です。
■開発・運営団体について
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会
https://www.positive-counselor.org/
一般社団法人コーチング心理学協会
https://www.coaching-psych.com/
ウェルビーイング心理テスト研究所 共同研究プロジェクト
公式サイト(ウェルビーイング心理テスト研究所: https://sinritest.com/iwbss/
・
協会公式サイト: https://www.positive-counselor.org/
■本件に関するお問い合わせ
一般社団法人ポジティブ心理カウンセラー協会 事務局
URL: https://www.positive-counselor.org/

















