ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第107回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞 受賞インタビュー

(C)TBS

長瀬智也

50歳、60歳の長瀬くんも見たいですね(磯山晶CP)

長瀬智也さんが主演男優賞を受賞しました。受賞に寄せてご感想をお聞かせください。

「今回、長瀬くんは体作りもしてくれましたが、太りにくい体質らしく、1日6食も取って苦労しながら体重を12kgほど増やしていました。そこまで仕上げてプロレス技を自分でやり、能の稽古もして、さらに素晴らしい芝居をしてくれたので、すごいことをやってのけたと思います。
撮影開始直後は長瀬くんの意気込みがすご過ぎて怖いぐらいで、私も彼の退所前の作品だというプレッシャーはありましたが、第1話終盤で西田敏行さんと親子の話をする長瀬くんを見たとき、これは必ずいいドラマになると手応えを感じました。今回は42歳の役でしたが、50歳、60歳の長瀬くんも見たいですね」(磯山晶CP)


「長瀬くんが主演男優賞に選ばれて、有終の美ではないけれど本当に良かった。このドラマは長瀬くんありきの企画。寿一役には他の人は考えられませんでした。長瀬くんも自分に高いハードルを課し、1年前からプロレスラーを演じる体を作り上げ、ファイトシーンも全て自分で演じてくれました。長瀬くんは感動的な場面も笑いも瞬発力があり、テクニックで演じることを良しとしない。脚本家の発想を超えてくるので、改めてすごいと思いました。いい意味で普通じゃない。僕にとっては、いつだって『こういうものをやりたい』と思ったときにやって来て、全力で実現してくれるヒーローのような人です」(宮藤官九郎)


「長瀬くんは初めて一緒に仕事した『池袋ウエストゲートパーク』(2000年TBS系)のときから集中力がありましたが、今回は特にすごかった。演技と演出について『こうしたいけど、どうかな』とキャッチボールがハイレベルにたくさんできて楽しかったです。まるで長瀬くんも演出家のようでした。寿一の見え方についても『感情表現をオーバーにせず、42歳らしい落ち着きがあった方がいいね』と意見が一致しました。だから抑えめにやって、最終話で『(父に)褒められちゃった』と言う場面がクライマックス。そこで長瀬くんの表情を見た瞬間ぼろ泣きして、最高の演技を幸せな思いで撮影しました」(金子文紀監督)

(取材・文=小田慶子)
俺の家の話

俺の家の話

宮藤官九郎が脚本を手掛けるオリジナルホームドラマ。かつて人気プロレスラーだった“ブリザード寿”こと観山寿一(長瀬智也)は、けがや年齢もあり今は小規模なプロレス団体で細々と試合に出ている。ある日、寿一の元に父親・観山寿三郎が危篤との連絡が入り、寿一は20年以上ぶりに家族と再会する。

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