ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第107回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞 受賞インタビュー

(C)TBS

綾瀬はるか

本読みで入れ替わりの感覚をお互いにつかんでいきました

受賞の感想をお聞かせください。

男女の入れ替わり、しかもサイコパス的な人物に変わる難しい役ということで、監督やスタッフさんと話し合いながら演じた作品でした。スタッフの皆さんと一緒に頂いた賞という思いなので、一段とうれしかったです。
望月彩子役を演じるにあたって、日高陽斗役の高橋一生さんとは、撮影中は意外と一緒の場面が少なく、撮影前に第1、2話の本読みをして、入れ替わりの感覚をお互いにつかんでいきました。入れ替わった状態に加え、その逆バージョン…、私が“彩子になっている高橋さん”のセリフを読んだりして。撮影が進むにつれて、「あー、日高は(入れ替わりを)楽しんでるんだな」と思うようになりましたが、途中まで「これでいいかな?」と悩むことも多かったですね。悩んでいる間にどんどん撮影が進んでいって、あっという間に彩子に戻って、気付いたら終わっていたという感じです(笑)。

脚本の森下佳子さんからは、「彩子は、第1話での“鼻息の荒さ”が重要。さまざまな経験をして、最後に手柄よりも大切なものに気付く姿を見せたいから」ということに加えて、「後半に向かっては、“もしかして、日高っていい人?”と思わせたいので、サイコパスな日高とのメリハリが欲しい」と言われました。ですが、その時点では、私も最終回がどうなるか分からなかったので「難しい!」と思いながら演じていました(笑)。

森下さんにはいつも、脚本を通して「新しい引き出しを見せろ! 見せてほしい!」と言われているようで、いい刺激と成長の機会を頂いています。彩子と日高には、お互いのことを知ろうとするうちに、恋愛をも超えた相手を思う気持ち、大きな情愛のような感情が生まれます。離れられない運命的な2人というか。最終回でまた入れ替わってしまうけれど、そのことによって2人はまた結ばれる。そうじゃなかったら、お互いのことを思って連絡を取り合うこともしないと思うんです。また入れ替わってしまうのは大変だろうけれど、ある意味、ハッピーエンドだったなと思いました。

(取材・文=坂本ゆかり)
天国と地獄 〜サイコな2人〜

天国と地獄 〜サイコな2人〜

綾瀬はるか主演、森下佳子が脚本を手掛けるオリジナルストーリー。刑事・望月彩子(綾瀬)と、サイコパスな殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の魂が入れ替わるさまを描く。彩子に殺人事件の容疑者を逮捕するチャンスが訪れるが、彩子は不運にもその男と魂が入れ替わってしまう。ほか出演は柄本佑、北村一輝ら。

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