――レブロン以外では、今年のオールスターゲームで注目したい選手は誰ですか?
ベタですけど、やっぱりステフィン・カリーですね。そして、ジェームズ・ハーデン。ハーデンは今季からポジションが変わって、まさしくライバル同士だし、この2人が味方チームで競演するのはここでしか見られないですから。あとは、カワイ・レナード。彼はどんどん成長していますし、バスケファンがしびれる選手なんですよね。「こういう人、チームにいたらいいよね!」って思える。サンアントニオ・スパーズを代表する選手になりましたよね。
――今季、トリプルダブルを量産しているラッセル・ウェストブルックも選ばれましたね。
去年のオールスターでは、「今日の主役はコービー(・ブライアント)だろ!」っていう空気の中で、鬼のようにダンクかましてましたね(笑)。ハーデン、ケビン・デュラント、ウェストブルックがオールスターに出場しますけど、この3人が揃っていたって考えると、オクラホマシティ・サンダーって恐ろしい、奇跡のようなチームだったんですね。ウェストブルックは今、サンダーを背負っていますからね。去年のオールスターではあんまり応援していなかったんですけど、デュラントが抜けて孤軍奮闘している姿を見ていると、応援したくなります。
――選手の背景を知ることで、見る方の気持ちにも影響があるますよね。北川さんはNBAやオリンピックなど、さまざまなスポーツ番組に関わられていますが、出演するようになってからスポーツの見方は変わりましたか?
変わりましたね。テレビで見ていると「あいつダメだな、今回」とか、言っちゃうじゃないですか。それをしなくなりましたね。「こういうメンタリティーがあって、今こうなっているのかな?」みたいに、個人個人の選手の背景を考えながら見るようになりました。音楽でも曲ができる時期とか、歌の調子があるように、選手たちにも波があるので“今”だけを見て評価することはしなくなりましたね。
――そういう選手たちを見ていて、影響を受けることも増えましたか?
去年、レブロン・ジェームズが優勝したときに見せた涙もそうですが、いろんな物を犠牲にして、何かを背負って戦い続けている姿は、本当にすばらしいと思います。自分も音楽をやっていく上で、そうやって挑み続けていたいと思うので、励みになりますね。でも、「レブロンさん」とか言ってますけど、あの人たちみんな年下ですからね!10歳下とかですよね。彼らの方が「敬語使えよ」って話なんですよ(笑)。
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